ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?1
侯爵令嬢のマリッサは、 両親亡きあと我が物顔で邸にやってきたあげく 自分を虐げてきた叔父一家に復讐を計画していた。 「もう少し…十八歳の誕生日がくれば 代理侯爵の叔父から自分に爵位が戻る…!」 その日に向けて耐え忍ぶマリッサ。 そんな中、彼女の婚約者のデリオルが 叔父の娘で義妹・ロクサーヌを愛しているからと 一方的に婚約破棄を言い渡してきた! 身勝手な周囲に振り回されるマリッサを見かね 第三王子のレイドが手を差し伸べてくれたのだが――
ご存知ないようですが、父ではなく私が当主です。
母を亡くし、父の再婚でやってきた義母と義姉によって、侯爵令嬢モニカは全てを奪われた――。狭い物置部屋に押し込められ、食べるものは硬くなったパンを一つだけ。婚約者すら義姉に奪われた上、逆に義姉に暴力をふるったと噂を流されてしまう。どん底の彼女に手を差し伸べたのは、公爵令息のアンソニーだった。彼はただ一人、噂に惑わされることなくモニカを信じ、彼女の苦境に気づいてくれた。そんな矢先、モニカは当主『代理』の父が不正を行っていると知る。これ以上、好きにさせるわけにはいかない――! アンソニーの力強いサポートを受け、モニカは奪われた全てを取り戻すことを決意して……!?
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
侯爵令嬢・マリッサは九年間婚約していたデリオルから、一方的に婚約を破棄される。聞けば、デリオルはマリッサの義妹・ロクサーヌと浮気をしていて、彼女を運命の人だと思っているらしい。……それって、もしかしてすごく都合が良いのでは? だったら、十八歳のマリッサの誕生日、マリッサを虐待する叔父夫婦と一緒に追い出してしまいましょう! デリオルのことをちっとも好きになれないマリッサは、婚約破棄を歓迎。誕生日での報復計画のため、家や学園でのいじめを耐え忍ぶ。そんな中、日に日にやつれる彼女(虎視眈々と復讐を計画中)を見るに見かねた、美貌の王子・レイドが手を差し伸べて来て……