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一万年前――。
炎の神ディ・ステファノは東大陸を、
水の神メアッツァは西大陸を創造した。
神々に見守られながら発展した二つの大陸は、それぞれ異なる文化と文明を築き、長きにわたり平和を享受していた。
しかし、永劫にも等しい時を生きる神々は退屈していた。
「もし東と西が戦えば、どちらが勝つのだろうか」
その何気ない興味が、世界の運命を狂わせる。
ディ・ステファノとメアッツァはそれぞれの大陸へ災厄をもたらし、混乱に陥った民へ神託を下した。
――災いを終わらせたければ、対岸の大陸を滅ぼせ。
同じ時、同じ言葉を受けた東の都カンプノウ国王アントニオ・ペレスと、西の都サンシーロ国王ヴラジミール・マロッタは決断を迫られる。
やがて両国は騎士団と魔術師団を結成し、史上最大の戦争へと突入した。
後に「東西戦争」と呼ばれる百年の戦乱である。
数え切れぬ命が失われ、
幾人もの英雄が生まれ、
そして歴史は血によって刻まれた。
戦争開始から百年。
西大陸屈指の剣士パオロ・ビリンデッリは、祖国サンシーロの未来を信じて戦場へ赴く。
だがその戦いは、一人の英雄の死に留まらず、息子クリスティアン、そしてその先の世代へと受け継がれる壮大な運命の始まりだった。
これは戦乱に翻弄されながらも己の信念を貫いた一族の物語。
そして、神々によって始められた百年戦争の真実に挑む者たちの叙事詩である。
2026 6/6より連載開始
※女性でも読みやすいように露骨な性描写は今作では描かないつもりです。
登録日 2026.09.19
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