12
件
魔王を倒した聖王が支配する、海から生える世界樹で成り立つ世界セフィラ。
これに抗う、障がいを特殊能力に変化させた者たちがいた。
彼らこそは、スプラウト。
『スプラウト初期メンバー』
【杉野屋量司《すぎのやりょうじ》】
(才能:自閉スペクトラム症)
茶髪で整った目鼻立ち、長身の17歳。着崩したブレザー制服姿で、地球の日本から転移してきた高校生。
知的障がいのない自閉スペクトラム症で、プライドが高く一人称は俺様。誰にでも態度が大きめで人との距離感や挨拶や儀式や礼儀の意味を理解できないが、知能指数は180ある天才。
スプラウトの実質的指揮官でリーダー格。
【チェン・ティー】
(才能:サヴァン症候群)
33歳のヒューマン族。鳳凰のタトゥーを背負う、アジア系の特徴を持つ引き締まった筋肉美を誇る美男。常に上半身は裸で道着をはき、黒髪短髪の頭に鉢巻を巻く。
重度の知的障がいがあり、会話は片言で一般的な難しい内容も理解できないが、サヴァン症候群により、凡人には到底理解できない天文学的数式や確率を直感的に計算でき、十節棍という棍が十本で節が九からなる武器を扱う。
【クレイン・バルモ・テリエント】
(才能:盲目)
252歳で、水晶玉を操るサキュバス族。豊満な容姿をした露出度の高いボンテージ風衣装のエキゾチックな美女で、先端がハート型の尻尾を持ち常に目を閉じている。
視覚はない代わりに他の感覚が過敏で反響定位による音で周りを視認する。世界中の魔力の流れさえ読め、回復補助系魔法を適材適所にもたらすことが可能。
【スラサワ&フレイドル】
(才能:シャム双生児)
エルフと鬼族のハーフ、19歳。容姿は瓜二つで長髪の美少年だが、スラサワは鬼の特徴である角が額から生え、フレイドルはエルフの特徴を有し耳が尖っている。
背中合わせに身体が癒着した一卵性シャム双生児、普段は喧嘩友達のようだが意思疎通は完璧で、二面四臂の一人のように槍と短剣と弓を同時に操る。
【サンサラ】
(才能:場面緘黙症)
赤髪赤目で魔力に優れるマージ族の特徴を持つ、15歳の少女。神々と交わることで力を借り、魔法を使える巫女。
普段は無口で、見知らぬ他人がいるほど口数が減りやがて身動きさえできなくなる。一転、戦場ではハイテンションとなり、常識を超えた早口による呪文詠唱で人類の限界以上の魔法を扱える。
文字数 14,341
最終更新日 2024.04.24
登録日 2024.04.15
文字数 4,526
最終更新日 2024.03.05
登録日 2024.02.04
文字数 7,059
最終更新日 2024.02.08
登録日 2024.01.09
文字数 4,962
最終更新日 2024.02.02
登録日 2024.01.09
断言しよう、この暗号は誰にも解けないと。
ロンドンにある図書館の館長ジョン・フォスターは、自分を変えた約束の人との思い出を回想する。
2000年代始め。当時は毒舌な批評家として知られ、ある児童文学を批判して不評を買っていた彼は、アーサー王伝説を題材にした映画撮影の協力で訪れたグラストンベリーで、王と同名にして高名なオカルティストの友人アーサーと出会う。
知的な遊びが好きなアーサーは、まだ誰にも解かれていない暗号を発見したとして解読に挑戦してみないかとジョンを誘うのだった。
それが彼を開放するものになろうとは、まだジョンは知らなかった。
文字数 13,898
最終更新日 2023.05.06
登録日 2023.04.07
世界智の三部分を有するがゆえに、 ヘルメス・トリスメギストスと呼ばれけり。
フランス革命の折、王宮から一つの宝石が盗まれた。
時は流れ20世紀初頭、イギリス。
ロンドンを騒がせる怪人〝バネ足ジル〟を調査する、心霊現象研究協会の青年ロバート・ガーナーとシャーロックホームズシリーズの作者コナン・ドイルの前に、謎の四人組が現れる。
精霊たちや神々とさえ交信できる美少女巫女、ティア。
様々な伝説級の魔道具を使いこなす小太りの商人、物部国子。
錬金術師として奥義を極めた美女、アレクサンドラ。
そして、ギリシャ神話の神であり三重にして偉大なる者、ヘルメス・トリスメギストス。
文字数 65,891
最終更新日 2023.03.27
登録日 2023.02.28
新ホログラフィック宇宙論に基づく実験失敗で、二次元の強制実体化が発生した22世紀初頭。この中心となった仙台市は十年後、フィクション世界の住人たる二次元人たちと普通の人間である三次元人たちとが共存する閉鎖都市になっていた。
そんな街で〝三次を嗤う者は二次に泣く〟の文句を掲げ、日本で唯一の二次元関連事件を専門に扱う私立探偵、複家紗流《ふくやしゃる》。少女にしか見えないが大人で、現実離れした才能を持ち、二次元ではないかと疑われながらも三次元であるという彼女は、初めての助手を募集する。
応募したのは、高校進学と同時に仙台外部から越してきた二次元好きの少年、和田成《わだそん》だった。「ワトソンっぽい」という理由で採用された彼は、紗流と共に二次元に纏わる奇妙な事件に係っていくことになる。
文字数 95,120
最終更新日 2023.03.26
登録日 2023.02.20
1980年代アメリカ。過去に虐待されたという偽の記憶による冤罪事件が多発した虚偽記憶問題が取りざたされる中で、それを意図的に利用したことのある医師カール・モンゴメリーは、患者のキャサリン・バートンによるテレビ取材での奇妙な証言を耳にする。
「きたれ 地獄を抜け出しし者 十字路の支配者よ 汝 夜の旅行者 昼の敵 闇の朋友にして同伴者よ 犬の遠吠え 流血を喜ぶ者 影のなか墓場をさまよう者よ あまたの人間に恐怖を抱かしめる者よ ゴルゴ モルモ 千匹の仔を孕みし森の黒山羊よ!」
それは、実際に存在する黒魔術とクトゥルフ神話における架空の神シュブ=ニグラスの異名を合わせたものであった。
キャサリンをそこまで狂わせてしまったのかと戦慄するカールであったが、やがてその周辺にはシュブ=ニグラスが実在するかのような奇怪な出来事が起き始める。
文字数 31,896
最終更新日 2023.03.12
登録日 2023.02.22
12
件