もうつあるふぁ

もうつあるふぁ

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死後、生き物の魄は地上を彷徨い、時と共に消えていく。だが、人々は思想によって様々な集団を形成していた。 「地球上の魄(タマシイ)の総量には限りがある」 多くの科学者が残してきた情報(データ)は、ほぼ間違いなくこれを正しいと証明していた。 この説が周知されて以降、説提唱の当初から魄を切ることを是としていた組織「褫魄隊(チハクタイ)」は仲間を増やし、力をつけた。 その組織は、次の世代が魄不足に陥(オチイ)らないように、全ての人の魄を切り、世界へと還していた。 しかし、すべての宗教はこの説を真っ向から否定し、対抗組織「聖神仏教会(セイシンブツキョウカイ)」を立ち上げた。 「死後の世界は天国だ」 という主張は宗教家にとっては自然で、各宗教は派閥を統一し、拡大する「褫魄隊(チハクタイ)」に対抗することとなった。 世界中で宗教同士、宗教対科学の戦乱が広がり世界は混沌としていく。 戦いの絶えない世界に巻き込まれる人々はそれぞれの正義を問われる。
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登録日 2021.11.22
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