2
 何の特徴もない青年ツルガはバイト帰りに気絶してしまう。その昏睡中に巨大な白い球に吸い込まれ、さらに「オケアニスを探せ!」と連呼する謎の叫び声を聞かされるという、わけのわからない幻覚を見せられた。  目を覚ました時に自分がいた場所は、薄暗くて不気味な宗教施設のような場所であった。そこに現れた司祭とやらの人物の後を何も考えずについていくと、誇らしげに見せられたのは大量のミイラ化した死体であった。  その光景を見た瞬間に恐れ驚き一心不乱に逃げ出したツルガは、気づけばいつの間に荒廃した街に出ていた。わけもわからずその場をさまよい、再び気絶してしまう。  彼がさまよった場所はバストロフィアという街だ。レンデルフ王国という、フラン人とシャフト人が共生する異様な国家に近年占領はされたこの街では、その歪みが別の形で事件を引き起こそうとしていた。その事件はバストロフィアだけの話ではない。王国どころか世界を巻き込む事件である。ツルガは自分の命の危機の時に現れて救ってくれる謎の右腕の力を借りて、この厳しい世界でとある少女を救うために生き抜こうとしていく。
24hポイント 0pt
小説 19,046 位 / 19,046件 ファンタジー 7,277 位 / 7,277件
 貧村の農民スティンガー・レインフォードには9枚のシールが体に貼られてある。  そしてこの9枚が彼のすべてを表している。国も家族も仕事も強さも婚約者も…… ――この世界にはシールと呼ばれる、貼ったものに様々な効能をもたらす超常的な存在がある。シールは市場で売買され、そのシールを求めて沢山の人々が働いている。シールには仕事の効率を上げるもの、誰かを支配下に置くもの、人間離れした力を与えるもの、この世にはない存在をもたらすもの、その他にも色々ある。まさしくシールは人々の夢でもあった――  さて農民レインフォードには隠れた夢がある。この世界には沢山のシールがある。それは彼の身分を縛っているものもあるが、同時に彼の生きがいを与えたものでもある。彼はまだ見ぬシールを探しに冒険をしたいのだ。しかし彼は農家の跡を継ぐという、重い現実に悩まされるのであった。
24hポイント 0pt
小説 19,046 位 / 19,046件 ファンタジー 7,277 位 / 7,277件
2