小話と眠り姫と変態王子について。

話のストックが切れました。こんな所でストック切れ起こすなよ!って感じですね、すみませんっ

明日の分は予約しました
今後は不定期となりますが、今の章も今月中に完結させたいです。願望ですが

他所で掲載した現代版の小話を載せておきますね


【小話】

放課後忘れ物を取りに教室へ向かっていると、私の教室からリコーダーの音が流れてきた。

誰だか分からないけど、邪魔をしたら悪いので恐る恐る扉を開けるとそこには…


(クラウス様!?)

教室にいたのは眉目秀麗の学園の王子様ことクラウス様。
クラウス様が放課後、誰もいない教室でリコーダーを吹いていらっしゃるなんて、何て絵になるのかしら。

思わず見惚れてしまうのは仕方がない事ですし、邪魔なんて出来ないので見守っておきましょう。

決して盗み見ているのではありません。多分。それになんて素敵な音色。


(これはクラシックだわ。そう、バッハ!バッハの『G戦上のアリア』。曲のチョイスも素敵だわ。ずっとこの至高の空間を邪魔される事なく眺めていたい)

そう思っていたのにしばらくすると、クラウス様は演奏を辞めてしまった。

そして晴れやかな声で言いました。

「よし、今日はこの辺にしておこう」

残念。もっと眺めながら聞いていたかったのに。
そしてクラウス様はリコーダーを机に仕舞いました。

私の机に。

ガラリと勢いよく開かれた扉の方に、クラウス様が視線を向けました。


「貴様ーーー!なに人のリコーダー勝手に使ってんだー!!」

それはクラウス様を始めて『貴様』呼ばわりした瞬間でした。

「セシリアのリコーダーで吹く音色は格別だなっ」


煌めく笑顔でそうおっしゃったクラウス様に、怒りが込み上げてきた私は拳を震わせた。

「……言う事は…それだけか…?」

「えっ?気に入らなかった?もしかしてバッハじゃなくて、ショパンとかの方が良かったかな」

「そう言う事じゃないわー!」

次の瞬間、クラウス様を背負い投げしてました。





殿下はスタイリッシュな変態でもあるので、スタイリッシュな事させたくてこうなりました。

テーマは『放課後こっそり、好きな子のリコーダーでクラシック吹いてる変態』
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登録日 2020.07.02 20:51

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