女性が描いたほうが説得力のある場面って、
絶対的にあると思うんですよ。

そしてその逆は、すごく難しいとも思ってます。

戦闘や格闘は、まぁ、比較的男性が得意とするシーンではありますが、
格闘技の本質を知らずに、イメージで描く男性も多いので、女性の描く女性らしさほどに、
絶対的な説得力はありません。

男性らしさって難しいんですよ。描くのが。
男性らしいからといって描くのは男とは限らず、
男らしい女って描きかたもあると思います。

自己犠牲と自己破壊ですかね。
男性らしさの一番の見どころって。
あくまで、物語上の話ですが。

だからぼくは、
女性を描く時も、男性的な魅力を持った女性を描こうと意識しています。

なぜなら、女性的な女性は描けないし、
説得力を与える自信がないから。

その代わり、男性的なよさに関しては、
男でも女でも、確固たるイメージがあります。

で、今回の短編ですが、
『性愛』をテーマにしています。

よくこのてのテーマを男性が描くと、
精神的な愛や、苦悩や、サドマゾ的な趣味に走りがちです。

でもぼくは、純粋に相手の肉を求める性愛が、
最も楽しく、魅力的だと思っています。

その点で、頭のいい人の描く性愛には、
正直、あまり共感しません。

エロは、バカエロいほどにカッコいい。

カッコつけたエロや理屈っぽいエロなんて、
精神的や宗教的や哲学的なエロなんて、
つまんないです。

純粋を求めすぎて逆に幻想になってるといいますか。

異性に媚びる説得力なんて、
エロには不要だと思います。

BLが好例です。
あんなん男には理解できません。
でもエロってそれが正解だと思うんですよ。
一方的でいい。

ぼくはエロビデオが大好きです。

でも、金のために作った単調なやつとか、
本当は映画が撮りたいのにって人が撮った、
エロを芸術にしようとしたやつは、
つまんねーなと思います。

暴力的だったり不潔だったりするのも嫌いですが、
変に美しくしようとするよりはマシだと思います。

エロマンガも大好きです。
あれも、センスがいい人は凄いなと思います。
絵があるほうが圧倒的にエロは強いです。
エロ小説って、ぼくはほぼ読んだことがありません。
だから今回、手探りで挑戦しています。

エロとは一方的なもの。

互いの一方的なエロを満たしてあげようとする行為が愛です。