貴和子

「お母ちゃん！行ってきます！」

篤子（貴和子の母）

「あ〜ん？なんやった？」

貴和子

「出た！絶対忘れてると思てたわ。

宮島行くねん。」

篤子

「ほーか、よろしゅう言うとって。」

貴和子

「宮島は、モン・サン・ミシェルと姉妹都市やねん。

あ母ちゃん知らんやろ⁉︎

モン・サン・ミシェルって、大天使ミカエルさんの山なんやで。」

篤子

「なんやそれ？

寺の幼稚園で育った割に。」

貴和子

「痛いとこ突くなあ。」

篤子

「ははは。年の功や。

行く前に、お父ちゃんに挨拶しとき。」

貴和子

「お父ちゃんにな。」

篤子

「そうや、お父ちゃんにや。

うちの偉大な凡夫や。」

貴和子

「そういや、宮島には、鹿おるんやで。」

篤子

「えっ❗️」

貴和子

「そうなん。鹿おるんよ。」

篤子

「鹿様、いらっしゃるんか？

それは、それは。

あんたお小遣いあげるわ。よう決めたな。

それは良かった！

お父ちゃんもご先祖さんも喜んではるわ。」

貴和子

「急に態度、変わったな？」

篤子

「当たり前や！

うちの偉大な凡夫は鹿児島の人やったからな。」

貴和子

「ほんでも、お母ちゃんは、滋賀の人やろ？」

篤子

「そうや、何を今さら。」

貴和子

「竹生島は知ってるか？」

篤子

「阿呆なこと聞いたらあかんわ。

私ら子どもの時は、兄弟みんなで、

浜から、島まで、泳いで往復したもんや。」

貴和子

「さっすが。」

篤子

「えっへん！」

貴和子

「竹生島神社と宮島の厳島神社は三大弁天やもんな。」

篤子

「えっ❗️えっ❗️」

貴和子

「宮島さんとは、姉妹みたいなもんや。」

篤子

「それはえらいこっちゃ。

そしたら、琵琶湖もミカエルさんとこも姉妹みたいなもんやろ。

あんた、お小遣いもっと持っていき！」

貴和子

「しめしめ。作戦成功。」

篤子

「あんた、やるようになったな！」

貴和子

「亀の功や。

まだまだ勉強させて貰います。」

篤子

「そやな。お互い、学び合いや。

気いつけて、行ってらっしゃい！」

⭐️

聖徳大使の代表的な教えは、

和をもって貴しとなす

篤く三宝（仏法僧）を敬え

ともにこれ凡夫なり

です。

貴和子らの設定、ごっちゃ煮になりました😅