藤原千方も私もそんな人間です。

 歴史・時代小説を対象とした企画と言うのは余りないので、第7回歴史・時代小説大賞にエントリーしてみました。

 ポイントを多く獲得している上位作品は、日本軍に題材を取った架空戦記ですね。
 後は、色気の有るモノ。それと、矢張、時代は江戸が圧倒的ですね。次に戦国、幕末と続くのでしょうかね。

 平安は少なく、有っても妖怪や鬼を扱ったファンタジーと言うのは、この企画、このサイトに限らず一般的な傾向ですね。

 一方、第6回の選評を見てみると、受賞作は、

>時代小説としてはややライトさが目立つ面は指摘されたものの、テンポが良く設定も魅力的で、読者を引き込むパワーを感じる作品だった。

なるほどねと思いました。
 
惜しくも大賞を逃した作品には、

>タイトルが時流と外れており 

 拙作『坂東の風』を顧みると駄目じゃんとなってしまいました。

 惜しくも大賞を逃した作品評は、

>>テーマゆえの暗さが目立ち、爽快感には欠けること、読者を選んでしまう点がマイナスとなった。

 坂東の風、そんなに明るくは無いかな? 間違い無く、読者を選んでしまうだろうな。

と、まあ、考えてしまいました。
 
 私は、有り得ない話は余り好まず、有り得たかも知れない話を書きたいと前に言いました。
 でも、人って、神代の昔から有り得ない話が好きなんですよね。

 ヒットする映画も、その原作は殆どが漫画かラノベ。本格的な歴史ドラマなんてのは、NHKが唯一一枠確保してるだけでガラパゴス状態。後は、タマの2時間特番。

 選ばれる作品、恐らく時代は江戸。明るく親しみ易く軽いもの。多分、企画で意図されているのは、そう言う作品ですかね。売れなきゃいけない訳だから。

 現実は厳しいですね。

 時代に取り残されているのが分かっていても、自分を変えられない。藤原千方も私もそんな人間です。
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登録日 2021.05.20 18:01

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