九情承太郎

九情承太郎

作家。 アルファポリス&カクヨムに「スガヲノ忍者」「ま性戦隊シマパンダー」「ま戦機」「鬼面の忍者」連載中。Amazonで著作物を販売中です。 YouTubeチャンネルも開始。

スガヲノ忍者 製作雑記1 前編

 白状せねば、ならない。
 「スガヲノ忍者」を書いて複数の小説投稿サイトで公開する以上。言っておかなければ、ならない事がる。
 この作品は、俺の脳内で最も古くから巣食っている作品だ。
 中二の頃に、まさに厨二病に罹患して真っ先に思い付いた作品だ。
 初めはテーブルトークRPG(ソードワールドRPG)のシナリオだった。
 ユーシア、レリー、ティル、シーラ・イリアス、彼らは、その頃から生きている。
 これを知るのは、中学時代の同級生数名のみだ。
 少しでも俺のシナリオやマスタリングが温くなると、プレイの最中に本棚から「ジョジョの奇妙な冒険」や「ゴッドサイダー」を読んで暇を潰そうとする、厳しいプレイヤー達だ。
 ギレアンヌは、そのプレイヤーの一人が演じた魔法使いキャラが元ネタだ。
 魔法使いキャラそのものより、プレイヤーの方が、ギレアンヌの元ネタになった。
 彼はリアル世界でのチートキャラだった。

 昭和の時代に、自室に最新のパソコンを買い与えられた中学生という設定を聞いたら、君はどんなキャラを想像するだろうか?
 間違いなく、文系、理学系、オタク系だろう。
 だが、彼はどの部活にも興味を示さず、中学時代から気侭に自由だった。
 全校生徒が参加するマラソン大会で、陸上部を差し置いて余裕で優勝してしまうような身体能力の持ち主なのに、部活動から自由だった。
 校内マラソン大会で優勝を義務付けられた陸上部選手たちの絶望しきった顔は、今でも覚えている。
 陸上部の部員たちが、本気で走っても追い抜けないのである。
 泣きそうな顔で追われても、迷惑そうな顔をしながら優勝した彼のチートぶりは、忘れようがない。
 彼は、どの部活にも入らなかった。
 自由な男だと思いたいが、飽きっぽいからだと、俺は思っている。
 ギレアンヌは、そういう人物からインスピレーションを得て、生まれた。
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登録日 2021.07.06 11:10

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