夢=無王吽

夢=無王吽

『むもん』と読みます。

やってくれた喃。

『社会的適応』の第四話を公開しました。

雪、すごかったですね。

数年ぶりに、処女のうえを歩きました。

ギュ、ギュ、という、あの雪を踏みしめる音。

転んだ女性がいたので近寄り、
抱え起こそうと思ったのですが、
同時におばちゃんが、
「あらあらあら大丈夫?」と来て、
彼女に腕を差し出したので、
女性がしがみつくのを見守りました。

おばちゃんが支えきれないようなら、
出番かなと待機していたのですが、
案外と楽勝でした。

ぼくはそのまま、
彼女たちの横を通り過ぎていきました。

生まれたてのヤギみたいになってました。

何度も立とうとして、
またべシャッと突っ伏してました。

雪、恐るべしと思いながらも、
おばちゃんも恐るべしと、
その腕力に感心しました。

自分より少し大きな女性を、
ちゃんと支えていました。

楽勝なのに手を出すと痴漢になっちゃうので、
ぼくはいそいそと去りました。

ピョコッと、
横から手を出しかけて、
なにもせずに去っていくマヌケを、
ぼくの背後にいたひとは見たでしょう。

逃げるように、
今度は自分が子ヤギにならないように、
急ぎつつ慎重に逃げました。

日常に潜む、
小さな恥ずかし劇場でした。

ていうか、
東京の積雪は1センチじゃないのかよ!

けっこう深かったぞ!

今夜のニュースのお天気のアナウンサーは、
だいぶカワイイ人にしてもらわないと、
許せそうにありません。

八つ当たりは、
恥の上塗りです。
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登録日 2022.01.07 00:59

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