設樂理沙

設樂理沙

はじめまして。ライトノベル (ヒューマンドラマ/恋愛要素少)書かせていただいています。時々Webサイト覗いていただけますとお知らせ(別名義で電子書籍3冊配信中等)などが読めます。

新作進捗状況2022.7.30-No.2

1つ前のスレからお読みください。(〃′ω`〃)ゞ


一部公開続き☆.。.:*  .。.:*☆

恭子が話を聞いたのは仕事帰りの駅からほど近いカフェ
の中で。そこは老舗でモダン風ではあるが昭和の香のする
シンプルな内装になっていた。

 ちょうど失恋の話を涙ながらに語るのにピッタリ、と
いった風に。
同じ職場で今後度々顔を合わせるのも癪なので、年明け
早々辞めると多恵子が言い出した。

 ンもう~、これだから職場恋愛は難しいのよね~。そう
だよね、分かるわ。しかも振られた側っていうのはさぞか
し・・。私は心の中で相槌を打った。

 しかし、よくよく分かれる原因になった話を聞いてみる
と微妙だった。

 多恵子は森田と12月25日クリスマスにデートの約束をし
ていて、待ち合わせの時間は夕方だったけれど、なんとな
く早く彼に会いたくなって多恵子は時間を繰り上げて、彼
の家へ向かったという。

彼の部屋で少しまったりと過ごしてからディナーに出か
ければいいやと思い。

 相手側の森田からすれば所謂、予定外でサプライズな行
動になろう。

 一言の連絡も入れずに、相手の部屋に向かうなんて・・
白鳥さん、あなたそれは無謀だよ、と恭子は心の中で呟い
た。

            ・・・
 森田の家に着き、多恵子がインターホンを鳴らすと、女
性の声が。

 どいうこと? 咄嗟に多恵子は、お荷物です、と宅配の業者
を装った。

オートロックのエントランスを潜り抜け部屋の前に辿り着
くまでの間、考えた。

 え~っと、彼にお姉さんか妹っていたっけ?
 部屋の前で再度のピンポ~ン!

 「はぁ~い、今開けますぅ~」ドアが開き、見知らぬ女が
出て来た。

 「こちら、森田将生さんのお宅では? 」

 「え~っと、荷物は私が預かっとくわ」

 「森田さんいますよね? 呼んでください」


 「お名前は? 」

 「白鳥です」

 「将生ぃ~、早く来てぇ~白鳥さんだって」

 森田はトイレに入っていたようで、玄関から見えている
廊下の右側のドアが開き、森田が出て来た。




登録日 2022.07.30 13:38

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