物語の時代、高校サッカーの頂点を決する選手権大会は、現在の年明けすぐの大会とは異なり、大学受験をやや考慮した形で年末に近い時期に開催されている設定になっています。
　そのため、３年生は大会が終了すると進学希望者はすぐに受検に取り掛かるのですが、防大のような将来の国軍将校として必要なリーダーシップを求める大学校は、この大会終了後でも願書受付や、比較的合格しやすい受検枠を準備しています。
　これは、現防衛大学校でも行われている制度を踏襲したもので、安全保障分野が頭が良いだけでは務まらない仕事であることが伺えます。
　ちなみに、防衛大学校、国防大学校、海上保安大学校などの大学校は、大学とは少し異なるものです。
　これは所管省庁が文科省か否かの差で呼び名が変わります。
　かつての防衛大学校などは、防衛学中心のカリキュラムでしたが、ある時期から大学卒の資格が得られるようになったため、現在の講義内容は、かなり大学に近いものです。

　本文中では「国防大学校」とされていますが、その理由は小説内でご確認ください！

↓　「決戦の夜が明ける」

https://www.alphapolis.co.jp/novel/762238617/901706569