すっかりご無沙汰しております。まさか第8編の完結までに1年以上かかるなんて思っていませんでした。


元より長くなる見込みでしたが予想以上の長さになった第8編。
主人公である彼女の生い立ちをようやく書き切ることが出来ました。
美都という人間について。ここまで内面を掘り下げないように書いてきました。彼女が抱えている問題を浮上させるにはやはり大きなきっかけが必要だったからです。
今では懐かしい第3編で微かに片鱗は見せましたがそれでもここに至るまでにかなりの葛藤がありました。
主人公ではあるものの、読んでくださる方の共感を得るのは難しい。むしろ感情移入するのではなく、完全に第三者目線で見られるように。
物語を書き始めた頃からそう思ってきましたが、こちらも予想を遥かに超えてきたなぁという感じです。
場面場面においてキャラクターがどう動くかはその人物の繊細な心の動きに掛かっているので、この話がちゃんと収集がつくのか半ば不安でした。彼女自身が良く考え、そして周りの人間が応じてくれたおかげです。

そうは言うものの、「思春期に誰もが抱える悩みや葛藤をどう乗り越えるのか」が副題でもあったのでその部分を細かく描けて良かったなぁと思います。

長い第8編にお付き合い頂きありがとうございました。

そして更に長くなるであろう第9編です。

この物語は少女小説としてティーンエイジャー(特に小中学生)の読者を想定して書いているため、専門単語に関してもわかり易さを重視しています。
先の展開が読みやすいと言えばそうなのですが、読めてしまったら過程をお楽しみ頂けますと幸いです。

第9章も色々動きます。いよいよ本格的に始まります。またお付き合い頂けますと励みになります。

更新頻度が遅くなり恐縮です。また新章をよろしくお願いします。