栗山町に「泣く木」という樹齢が二百年とも三百年とも言われたハルニレの木がありました。
テレビやマスコミには「呪いの木」「泣く木の恐怖」などといった内容で取り上げられることが多いけれど、栗山町の方々が、敬い、畏れ、愛しながら語り継いできた「泣く木」は本当に恨みや祟りの木だったのでしょうか？
３０数年前に一度だけバスの中から一瞬間だけ出会った「泣く木」は、１メートル程の切り株になっても凛として夕闇の中で佇んでいました。
　『いつも樹木はそこに居て、すべてを見護っている』
心に届いた「泣く木」からのメッセージを現代に伝えたい！その一心で制作した絵本『木霊～北海道・栗山町の泣く木のはなし』が、令和３年に第７回絵本出版賞大人向け絵本部門優秀賞を受賞し、栗山町オオムラサキの会をはじめ有志の方々の協力を得て全国書店等で大好評発売中です。
ぜひ、絵本を通して語る「泣く木」の『声』に耳を傾けていただき、『生きる』ことの意味や『命』『自然』『環境』の大切さ、尊さを考えていただけたらと思います。

【出版社からのコメント】
カラフルな色彩の楽しい絵本ではありません。
けれどもこの絵本は、子どもたちのやわらかな心に種子を蒔き、ゆっくり成長して、やがて美しい花を咲かせるでしょう。
読み聞かせにもこの１冊を。