左衛木りん

左衛木りん

さえき・りんです。文章は読むより書く方が断然好き。というかそもそも漢字や文字や表現を味わうのが好き。遅筆、寡作、趣味は妄想。わからないこと至らないことばかりですがよろしくお願いします。*無断転載禁止*

双華あとがき

はじめまして、もしくはお久しぶりです。本日「双華のゆくえを知る者は」を完結としました。

思い入れの強かった夜さが完結から約1か月、しばらくは何も書く気が起こらないだろうから溜まっていた海外ドラマを消化しようと思ったのも束の間、半月ともたずまた書きたくてうずうずしてきて、以前から考えていた中華風BLに挑戦しました。大陸の文化や風物は本当に美しくて好きなんです。人生でいつか旅してみたいと思うほどです。

書いている間は本当に悩んで苦しんで早く進めたい、終わらせたいと必死なのに、いざ書くことをやめてしまうと途端に抜け殻のようになってしまい、録り溜めていたドラマも時間も素通りしていくようで、結局私は書くことや空想することが好きでやめられないんだと気づかされました。ただの自己満足の妄想でも、誰にも秘密の趣味でも、単純に自分が一番打ち込めるのが物書きの作業なんだ、と。夜さがを書き終えて最後に得たものがまさにそれでした。

ただもう夜さがのような長編を書くのは難しいと感じていたので、自分には口直しの感覚で、読まれる方にはさらっと入り込めるような短編にしました。ハッピーエンドの夜さがと違って涙エンドというか、切なくて悲しくて、でもどこか愛おしくて幸せやぬくもりを感じる、そんなお話です。

私自身の人生や生き方が、大なり小なりどうしても先々の始末や現実問題を考えずにはいられないものであることが、今回の作品にも表れています。それは夜さがで迦楼羅の始末や久遠と静夜と永遠が思い描く未来の可能性を提示したのと同じです。久遠と静夜とは違い、風衣と芦弦はめおととして添い遂げることはできません。作者のわがままで風衣には二重生活はさせないと決めていましたので。別れが必定のその未来にどのような気持ちで臨むのか…二人がその現実に向き合い、その方向性を決める、それが双華の主題です。別れが前提で、BLなのにNLに振り向けさせないといけない流れには複雑な思いもしましたが…。自分の人生観や価値観はやはり作品に表れるんだと実感しました。

また書き始めると利き腕の痛みが再発してつらく、実生活でも近々引越しを控えているのでしばらく執筆から離れます。その後また書きたくなるかは正直わかりません。定期巡回だけしつつ当面お休みします。ここまでお読みいただきありがとうございました。

感謝と愛を込めて。

左衛木りん
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登録日 2024.01.21 18:00

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