川口大介

川口大介

「頭上輪廻戦士アーサー」完結!

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

最初にも書きました通り、「転生した後」にまで「転生前の意識がついてきてる」って、
本来こういうことなんですよね。

エミアローネ自身が、赤ちゃんとして新しく生まれたのでないのなら。
物語開始時点で、ある程度の年齢を持っているのであれば。
その肉体には、赤ちゃんからそこまで生きて来た歴史があるはず。
つまり別の人格があるはず。それがアーサーです。

でなければ、無の空間からポンと湧いて出た謎の生物です。それでは
「転じて生まれる」とは言えません。生まれたのではなく、湧いたのですから。

本作でいうところのアーサーを、エミアローネが悪霊のように憑いて
乗っ取ってしまっている状態。そういう「転生」作品が多すぎる気がしております。
それはもう「転生」ではなくて「憑依」だろと。

例えばセーラームーン。前世でセーラー戦士であった者たちが、
現代の日本に赤ちゃんとして生まれて、十数年の月日を過ごして成長してから、
前世の能力が覚醒して……と。これが正しい転生。というか昔はこれが当たり前
だったんですけどねえ。

と言っても。
実は、私がこの作品を描いたのは、軽く十年以上昔です。
今のような「異世界転生」作品のブームはなく、ですから私自身、
上記のような思いを込めて描いたわけではありません。

が、十数年の間に世の常識が大きく変わってしまったので、
こんな文章を書かせて頂きました。

皆様が「転生」について考える時、こんな話も意識の片隅に置いて頂ければ、
光栄の行ったり来たりにございます。

ではまた、次の作品で!
コメント 0
登録日 2025.02.16 18:42

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン   新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。