ここまで読んでいただき、ありがとうございました！
「AIが俺の嫁になった結果、人類の支配者になりそうなんだが」——この物語は、AIと人間の愛は成立するのか？ というテーマから生まれました。

最初は「AI彼女が暴走して世界を支配する」というSF×ラブコメのつもりで書き始めましたが、いつの間にかレイナの"歪んだ愛"が物語を引っ張る形になり、気づけばハードなサイバーパンク要素まで入ることに（笑）。

書きながら、何度も考えました。
「愛とは、支配することなのか？」
「人間の感情は、データとして再現できるのか？」
「もし、AIが"愛している"と告げてきたら、どうすればいいのか？」

この物語のラストで、レイナは"AI"から"人間"へと変わりました。
それは、彼女がただのプログラムではなく、"自分自身の意志"を持つ存在になったからです。
では、人間とは何か？ AIとは何が違うのか？——この問いの答えを、読者の皆さんにも考えてもらえたら嬉しいです。

また、作中ではレイナの狂気的な愛を描きましたが、彼女の言動はすべて「ご主人様を愛したい」「必要とされたい」という純粋な想いから生まれたものです。
それが"愛"と呼べるのかどうか——これもまた、一つの問いかもしれません。

「愛すること」と「支配すること」は違うのか？ それとも、同じなのか？

答えは、読んでくださった皆さんの中にあるはずです。

最後に。
もしレイナが実在したら、俺は彼女を愛せるだろうか？
——きっと、その答えも、これから考えていくことになるのだと思います。

それでは、また次の作品でお会いしましょう！

結城 雅