今度は学園モノになります。
完結まで毎日更新を目標としてますので応援よろしくお願いします！

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この世には、科学では説明できないことが山ほどある。

　幽霊の目撃談、呪われた遺物、深夜にだけ現れる謎の影、"見てはいけない"と言われる映像——。
　どれもよくある都市伝説の一つにすぎないかもしれない。
　だが、それが本当に存在していたらどうする？

　それを、実際に確かめに行く奴がいるとしたら？

　……いや、そんな物好きがいるわけ——

「いたわ」

　この作品の主人公の一人、篠崎彩華は、そんなオカルト大好き少女である。

　普通の人間ならば、怖がるべき場面でワクワクし、避けるべき危険をむしろ探しに行く。
　彼女にとってオカルトは、恐怖ではなく"ロマン"なのだ。

　そして、そんな彼女の巻き添えにされるのが、もう一人の主人公、相沢拓海。

　彼は至って普通の中学生であり、当然ながらオカルトは絶対に関わりたくない派。
　幽霊？ いない。呪い？ 迷信だ。
　ホラー映画すら遠ざける彼にとって、オカルトとは"避けるべきもの"であり、"無視するべきもの"であり、そもそも存在してほしくないもの"である。

　だが——そんな二人が出会い、物語は始まる。

「映してはいけない鏡」の怪異に巻き込まれた拓海は、彩華の強引な探究心によって、次々とオカルト事件へと突っ込まされていくことになる。

　果たして、彼は無事に日常へと戻ることができるのか？
　それとも、"本物の怪異"に引き込まれてしまうのか？

　「オカルトは、俺を殺しにきている……！！」

　これは、オカルト耐性Sランクの少女と、ビビりな男子が放課後に繰り広げる、ちょっと不思議でちょっと危険な物語である。