皆様こんばんは。佐倉伸哉です。
　GWが始まりましたけれど、皆様いかがお過ごしでしょうか？ 私は……地元でゆっくりしたいと思います。現在進行形で書き進めている小説もそうですが、未読本が10冊以上ありそちらの消化もしていきたいです。

　さて、本日19時投稿分をもちまして『或る分別者の呻吟』が完結しました！ 毎回恒例となっております後書きをば……。
　当作品は昨年来より私の中でテーマとしている“関ヶ原の戦いの裏で行われていた地方の戦い”にスポットを当てたシリーズの一つで、三作目となります本作は前田利長を主人公にした物語になります。始めは“浅井畷の戦い”を軸に書いていく方針でしたが……下調べしていく内に利長はこの戦いに参加しておらず、寧ろ「前田家中の分断」が深刻だった点が浮かび上がった事から、前田征伐未遂と合わせ利長の苦闘に重きを置く作品へ路線変更となりました。
　率直に申し上げて、前２作品と比べ圧倒的に難産でした。書き進めていく内に膨れ上がる展開、説明すべき点の多さ、翻弄され煩悶する利長の心理描写、結果として元原稿のページ数も嵩み時間も掛かりました。ただ、悩み苦しみながら書き上げただけに愛着は凄くあります！ ……地元が舞台な点も恐らく含まれます。
　アルファポリスでは初めて「初お披露目」作品で多くの方々に読んで頂き、本当に嬉しい限りです！ ……投稿当初全くポイント付かず焦りましたが。やっぱり“読まれる”のは作者にとって何よりの薬でありモチベーションになりますね！

　当作品と『龍より乙女へ、想いを託す』の２作品につきましては、再来月より開催されます『第11回歴史・時代小説大賞』へエントリーする予定です。皆様の御力をまたお借りすることとなるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。
　それでは、失礼致します。

　佐倉伸哉