若年寄

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失いかけているチャレンジ精神を取り戻す為に投稿活動をしています。より良い作品を創作する為にも、良い点、悪い点の指摘をして頂けると幸いです。

これまでとは毛色の違う魔法少女の一幕でした。

これにて魔法少女に絡めた近藤源助の事件は完結と相成ります。

これまでの聖女の物語から外伝とはいえ、いきなり魔法少女のお話になって驚かれたでしょう。
けど読み進めると月弥とおシンの二人ががっつり絡んだ事件であり仕掛けだと分かります。

ありがちな転生物と思わせて実は転生はしていなかったというオチも面白いのではと書いてみました。
源助の弟、源弥が苦しい時、辛い時に慰めにしていたのが魔法少女のアニメでした。
強いだけではなく弱い人達の悩みを解決したり、明るい笑顔で暗い気持ちを晴れやかにしてくれる彼女達に憧れを抱くようになり、ならば自分は魔法少女になれない代わりに楽しい作品を書いて一人でも多くの人を楽しい気持ちにさせたいと完成させたのが『魔法少女らいかちゃん』です。
しかし兄の私利私欲の為に小説を奪われてしまい、しかも作家デビューと聞いて皮算用した母親に殺されてしまいました。
源助が転生したと思い込まされていたのは、源助が作った世界、即ち源弥の夢を踏み躙った世界です。
その世界で兄をお仕置きして貰いたいというのが今回の依頼でした。
勿論、命を奪うつもりは無く、懺悔の気持ちを芽生えさせて警察に自主して償い、人生をやり直して欲しかったのですが、結果として源助は謝罪どころか助かりたい一心で暴走してしまい自業自得の最期を迎えてしまいました。

依頼を受けた三池月弥とおシンは聖都編のヴァルプルギス家のようにこれまで様々な依頼をこなしてきました。
今回のように『魔法少女の世界を滅茶苦茶にした源助をその世界に転生させて懲らしめて欲しい』という依頼も仕掛けを編んで遂行しています。
実際に転生していなくても体験している本人に転生していると思い込ませる事ができればそれはそれで転生が成立しているといって良いでしょう。
便利な道具や技術を持つ月弥、幻を操り変装の名人でもあるおシン、機械や絡繰りはお手の物の神崎、彼らは報酬次第で何でもやります。
今もどこかで彼らは裏の仕事に勤しんでいるのかも知れませんね。

次回からは本編を再開しようと思います。
竹槍仙十こと上忍六人衆の一人、鈴笛終点と融合してしまったゲルダ。
その真相を知る為に天魔宗の本拠地に乗り込みます。
そこで首魁の天魔大僧正と対峙する事になるでしょう。
果たしてゲルダを待ち受ける運命は如何に?
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登録日 2025.08.17 04:27

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