Taku

Taku

人の仕草や沈黙の奥にある揺れに惹かれ、都市の片隅を歩きながら、日常に潜む違和感や秘密の気配を拾い集めている。 言葉よりも、その前に生まれる間や視線の動きを物語にしました。

『彼女の計画』との向き合い方②

前項『彼女の計画』との向き合い方①
から続きます。

2.この小説はどんな話?

一言で言うと、
『彼女の計画』は、
「見る/見られる」が連鎖し続ける物語です。

人は、ただ見ているだけのつもりでも、
見た瞬間に関係が生まれ
その関係が人を変え
やがて別の誰かへと引き継がれていきます
この物語は、そんな「視線の連鎖」を描いています。

3.この小説の立て付けは?

この物語は、大きく4つの層でできています。

① 本編1〜6部(出来事の層)
実際の出来事の中で、視線が交錯していきます。
炎上や曝露が起きる、「事件の現場」です。

② 外伝・内側の話(登場人物の層)
本編では語られなかった、それぞれの内面が描かれます。Eのメモ、沙織の「選ぶ=暴く」と続きます。

③ 本編7〜12部(光莉編/再解釈の層)
次の世代である光莉が、
過去の出来事を読み直していきます。
AIレポートで整理され客観的に映し出され
最後に自分の言葉で受け取る。

④ 外伝・外側の話(読者と作者の層)
最後に残るのは、読むという行為そのものです。
読者がどう感じたか、どこで引っかかったか、
どこで止まったか、それによって、この物語は形を変えます。

この物語は、「読む人によって完成の形が変わる」小説です。
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登録日 2026.04.08 20:19

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