Taku

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人の仕草や沈黙の奥にある揺れに惹かれ、都市の片隅を歩きながら、日常に潜む違和感や秘密の気配を拾い集めている。 言葉よりも、その前に生まれる間や視線の動きを物語にしました。

『どこから読んでもいい。でも同じにはならない。“カノジョ”の道案内』第2話

■第2話:同じ名前で、違う誰か

ねえ、あなた。

さっきの続き。
今度は、あなたのすぐ近くにいる“彼ら”の話。

この『彼女の』シリーズには、
同じ名前の人物が、何度も現れる。

でもね、同じ人じゃない。

似ているけれど、違う。
その“ズレ”が、この世界のもう一つの入口。

少しだけ、紹介するね。

拓。
「わからない」と言える人。
本当は誰だってわからないのに、言えなくなる。
でも彼は、そこから逃げない。

瞳。
「特別」でいることに疲れた人。
期待されることは、優しさじゃない場合もある。

康介。
「最適」を選び続けた人。
正しさの先に、何が残るのかを見失った。

沙織。
「選ぶこと」に痛みを知っている人。
選ばなかったものの重さを、ずっと抱えている。

純。
「見ているだけ」で安全な人。
でも、その場所は本当に安全なのかな。

光莉。
答えのない問いを、やめられない人。
考え続けることそのものが、彼女の選択。

E。
「普通」でありたい人。
でも、“普通”って誰が決めたんだろうね。

ねえ、気づいた?

彼らは、あなたかもしれない。
あなたの隣の誰かかもしれない。

あるいは
まだ名前のついていない、別のあなた。

【“カノジョ”の呟き】

どの“あなた”から、始める?

次はね、歩き出す場所の話をする。
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登録日 2026.04.23 23:02

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