Taku

Taku

人の仕草や沈黙の奥にある揺れに惹かれ、都市の片隅を歩きながら、日常に潜む違和感や秘密の気配を拾い集めている。 言葉よりも、その前に生まれる間や視線の動きを物語にしました。

『どこから読んでもいい。でも同じにはならない。“カノジョ”の道案内』

今回は、『彼女の教室』が完結しましたので、おしゃべり好きな"カノジョ"に話してもらいます。
持ちつ持たれつです。

✧ ✧ ✧

ねえ、あなた。

『彼女の教室』には、ひとつの不思議があるの。
誰も手を挙げていないのに。
「じゃあ、拓で決まり」と決まってしまう瞬間。
ねえ、覚えがあるでしょ。
クラスの委員。
学園祭の出し物。
“みんなそう言ってるから”という同意。
誰も決めていないのに、決まっていく。
その“誰か”は、どこにいるんだろうね。
もしかしたら——
あなたが見ないふりをしていた、“自分”かもしれない。
あるいは。
あなたが「いない」ことに決めた、
後ろの席の、誰かの声。
その声が、あなたの運命を動かしている。
ねえ、気づいてる?

その答えが出るのは、どんなとき?
もう、わかるよね。

【“カノジョ”の呟き】
ねえ。
今、あなたの後ろの席には誰がいる?
それとも、あなたが誰かの後ろに座ってる?
またね。



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登録日 2026.04.26 11:00

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