冬野 結

冬野 結

冬野結(ふゆの ゆい)です。家族と技術、その間にこぼれ落ちるものを静かな物語に。現代SF〜異世界恋愛を書きます。読後、少し世界の見え方が変わる一作を。執筆に生成AIを使用しています。

『家を追い出された妻ですが、その家の土地は私名義。あなたのローン、最初から存在しないんですけど?』を改稿しました ── クライマックスの“法律”を、より正確に

冬野結です。いつも『家を追い出された妻ですが、その家の土地は私名義。あなたのローン、最初から存在しないんですけど?』をお読みいただきありがとうございます。

このたび本作を読んでくださった方から、物語のクライマックスについてとても的確なご指摘をいただいたので、改稿のご報告をさせてください。

問題になったのは、遥が夫に言い放つ「あなたには所有権も財産分与もない」という一場面です。実は離婚の財産分与は「名義が誰か」では決まらず、「婚姻中に夫婦で実質的に築いた財産かどうか」で判断されます。夫が十年お金を払い続けてきた以上、名義だけを根拠に「取り分はゼロ」と言い切るのは、法律的には不正確でした。痛いところを的確に突いていただいた、と思っています。

スカッとする展開ほど、足元の理屈が現実とずれていないようにしたい――そう思っているので、小手先で誤魔化さず根幹から組み直しました。公開されている情報を一つひとつ調べ直しながら、制度のうえできちんと説明のつく形へ整え直しています。

ネタバレを避けて要点だけ。(1) 問題の土地を、父から「相続時精算課税」という制度(生前にお金を移し、相続のときにまとめて精算する制度)で贈与された資金で得た「夫婦の共有ではない、遥ひとりの財産」として整理し直し、(2) 夫が払っていたお金を“住むための家賃”=手元に残らないお金として位置づけ、(3) さらに、ご指摘の「名義ではなく実質で決まる」という原則を逆手に取り、遥のほうが分与を“請求する側”に回る一手を新たに加えました。結果、現実の法律に照らしても破綻しない着地になったと思います。

読んでくださった方が立ち止まり、わざわざ教えてくださる――書き手にとって本当にありがたいことです。おかげで作品がひとつ強くなりました。改めてお礼を申し上げます。改稿版を、ぜひもう一度味わっていただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。
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登録日 2026.06.21 12:51

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