ルシフェル

ルシフェル

本当の終わり

『王国が殺し損ねた黒薔薇』完結しました

『王国が殺し損ねた黒薔薇』、これにて完結です。

旧作では少しちぐはぐだった部分も、今回のリメイクではかなり見直しました。

たとえば、なぜ「名前を奪われる」ことがそれほど恐ろしいのか。

《根源印》や《名核》、《記憶痕》といった設定を加え、ただ旧作を綺麗に書き直すだけではなく、同じ物語になりすぎないよう作り直したつもりです。

旧作を知っている方にも、「同じ話をもう一度読んだ」だけではない作品になっていれば嬉しいです。

そして、この作品を読んで、

「こういうことを大事にして書いていたのかな」

と、何かを感じ取っていただけていたなら、それだけで十分です。

そこは私から答え合わせをしすぎず、読んでくださった方それぞれの中に残していただければと思います。

そしてリゼリア。

本当は、彼女の旅をまだまだ書いていたいです。

レイネとローゼと知らない土地を歩いて、知らないものを食べて、紅茶が薄いと文句を言って。

五年後なのか、十年後なのか。

いつか帰りたいと思った時には、少し変わったヴァルトグレイズへ帰ってくる。

そんな先まで、いくらでも想像できます。

でも、「まだ書ける」と「ここで終わるべき」は別なのでしょう。

だから、リゼリアの物語はここでおしまいです。

彼女の人生まで終わったわけではありません。

見えないところでも、これから自由に、元気に歩いていてほしい。

疲れたら休んで。

寄り道したくなったら寄り道して。

帰りたくなったら帰って。

そんなふうに生きていてくれたらと思います。

リゼリア、本当にお疲れ様。

そして、ここまで読んでくださった皆様。

本当にありがとうございました。

『王国が殺し損ねた黒薔薇』

これにて、完結です。
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登録日 2026.09.04 20:07

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