花咲 還

花咲 還

農閑期の物書き。隙間時間の読書に適した文字量での連載を目指しております。

歴史のIfではなく、Whyを。1/3

分かっているのです。
このサイトで求められるものと言えば、異世界にファンタジー。
歴史ものにしても、Ifだったり転生だったりタイムスリップだったり。
真っ当な歴史語り、加えてボーイズラブなど二重苦にすぎないと。
しかも、今さら?な織田信長。
分かっているけれど、好きなんだから仕方ない。
好きなものしか私は書けないし、書かない。
だって、趣味ですから。

というわけで、始まりますのは歴史小説。
誰もが知る織田信長、主だった出来事は教科書でもお馴染み。
いつ誰がどこで死ぬかさえ、確定済み。
筋書き自体は信長公記をベースにしているので、何も変わったところはありません。
死ぬ人は死にます。実は…的なIf仕掛けも一切ございません。
著名な大先生始め、小説・ドラマで散々描き尽くされた信長を、
それでも私が書きたいと思ったのは、
なぜ、信長はそのように行動したのか、
Whyに自分なりの答を見つけたかったから。

事の起こりは、仕事で岐阜県岩村町について調べたことでした。
岩村城址と、信長の叔母・おつやの方が主な観光資源の小さな町。
当然、おつやの方について調べました。
武田軍に城を囲まれ、籠城するも降伏。
家臣助命のため、武田方武将の妻となり、
それが元で、信長に処刑される悲劇の女城主。
その時、疑問に思ったのです。
信長を裏切った人物は、他にも何人かいる。
当然の結果として、彼らは信長に討たれます。
信長だって人間ですから、報復として残虐行為に走ったりもします。
反逆者の母から妻子まで、皆殺しにしたこともあります。
けれど、なぜ、ただ殺すのではなく、
当時もっとも残酷と言われた処刑方法でおつやの方を罰したのか。
そこまで怒りを招くほど、岩村開城は織田方にダメージを与えた訳でもないのに。
身内だからこそ許せないとしても、女の身で城を守れと言う方が、
当時のジェンダー感覚からすれば、無理のある話だったはず(しかも相手はあの武田)。
信長の怒りの根底にあるものがどうにも理解できず、
「本当は叔母コンで、男の嫉妬に狂ったのでは?」
と考えたのが、この物語を書く切っ掛けでした。
コメント 0
登録日 2026.09.13 09:10

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン   新規ユーザ登録

0