新連載!【連作短編】 蟻『第一話 潜入』を公開
没入型生体模倣システムで、研究者・篠原夏生はアリになった。
最初にわかったのは、匂いだった。饐えたような、甘いような、人間の言語に対応する言葉がない匂い。体が動き出す前に、列に混じっていた。
負傷個体が倒れた。列は止まらなかった。誰も立ち止まらなかった。夏生も通り過ぎた。
装置が切れた後、ノートに書いた。《悲しみの有無、不明。》
研究室にはハルがいた。白い猫で、来歴はわからない。
最初にわかったのは、匂いだった。饐えたような、甘いような、人間の言語に対応する言葉がない匂い。体が動き出す前に、列に混じっていた。
負傷個体が倒れた。列は止まらなかった。誰も立ち止まらなかった。夏生も通り過ぎた。
装置が切れた後、ノートに書いた。《悲しみの有無、不明。》
研究室にはハルがいた。白い猫で、来歴はわからない。
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登録日 2026.09.27 18:19
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