橋本 直

橋本 直

通りすがりのSF書きです

『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と『戦時の青春』と『初デート』と更新しました!

最新話『第15話 教科書に載る悪友たち』更新しました!
嵯峨の選んだ四人の女郎屋でつけ馬をやる友人のうち二人には嵯峨には逆らえない理由があった。
まずは、西園寺家の大番頭と言われた女傑赤松虎満の三男忠満。
現、甲武海軍第三艦隊提督の名が挙がったことに一同はどよめいた。
忠満は語学が大の苦手で嵯峨の作ったカンニングペーパーで軍学校を卒業できたという。
同じく理系教科前半が苦手でカンペづくりで嵯峨に脅されたのは甲武陸軍最強のシュツルム・パンツァーパイロット『甲武の大百足』と後に呼ばれた安東貞盛だった。
そしてもう一人は後に『悲劇の美青年』と呼ばれ冥王星防衛線で散ることになった斎藤一学だが、彼は当時はもう甲武画壇では新進気鋭の日本画家として知られ、嵯峨は特に美人絵を得意とする一学を『美人が描き放題だ』と女郎屋がなにかも知らないうぶな一学を騙して連れてきたという。
こうしてつけ馬稼業を続けながら四人は相模屋に入り浸るが、後に義将と呼ばれ甲武陸軍出身のかなめも堅物だと思い込んで来た若き日の貞盛は嵯峨の女は抱き放題の言葉を真に受けて女を追い回して嵯峨の手を焼かせたという。
一方、忠満は表面上は喜んでいたものの密かに思いを寄せ後に妻となった貞盛の姉貞子に遠慮してこたつから一歩も出ずにみかんを食べてばかりの日々を過ごしていたという。
また、一学は女を抱くことよりもひたすら言い寄ってくる女達をなだめてひたすら筆を走らせていた。
ただ、嵯峨とお蔦は最初の約束では三日に一度という夜の過ごし方のはずだったが嵯峨の義父西園寺重基が金を出していたのでほとんど毎晩のように愛を重ねたとお蔦は笑った。
そんな奔放な少年時代を語る嵯峨にかなめは本当はかなめの母康子が怖かったんだろと嵯峨を冷やかした。
学校に行こうとしない嵯峨を追い回してはひたすら剣の稽古の相手ばかりしていた康子が女郎屋には近づかないのを知っていたからそうしただけだと嵯峨は開き直るように言った。

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登録日 2026.10.11 19:57

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