橋本 直

橋本 直

通りすがりのSF書きです

『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と『戦時の青春』と『初デート』と更新しました!

最新話『第18話 一つのすれ違いが作った歴史』更新しました!
戦争がはじまったころ文化サロンとなった相模屋からお蔦は花街一の大店藤の屋に移った。
そして瞬く間に太夫になり、いつの間にか花街一の花魁と呼ばれるようになった。
持ち前の美貌に嵯峨から教わった三味線を始めとする芸。
そしてなによりも嵯峨との話で政治経済に通じていてどんな政府高官や軍需企業の社長たちの相手も務まるお蔦は自分の身体よりも自分の仕事の相談に来る彼らに意見する時はまるで嵯峨になったつもりがったと笑った。
ただ、戦局はより厳しいものになり、軍人に好きにさせることが売りの格の低い店が贔屓されて藤の屋の客はある人物の関係者ばかりになった。
それがかなめとかえでの父義基だった。
当時、開戦に最後まで反対したことで務めていた外務省への出仕を禁じられた義基はお蔦の所に毎日のように通い詰めて嵯峨との昔話に花を咲かせたという。
お蔦も花魁の意地で『美人と酒を飲むのが好き』と言ってお蔦に触れようともしない義基をなんとかたぶらかそうとしたが遊び慣れた義基はのらりくらりとお蔦の面子を潰さないようにかわしたという。
義基の若い頃の大名遊びを知っている嵯峨が冷やかすとかなめはその音声を母の康子に送ると脅した。
そんな中かなめの開戦反対の論陣を張っていた祖父を狙ったテロを軍部は起こした。
それは完全なる国家総動員体制の為の布石ともいえる事件でかなめはこのテロで身体を失い嵯峨も妻のエリーゼを失った。
軍部は軍に非協力的な商店の全面閉鎖を決定し藤の屋も店を閉めたが義基はお蔦を嵯峨の後妻にすると言って身請けした。
嵯峨の帰国は終戦から三年後だったが、その返った先の広大な西園寺御所にはお蔦も居たことを知って嵯峨は驚いた。
そして同時にそこで二人が出会えていればおそらく嵯峨は後の闘いの日々に出ることも無くお蔦との日々を楽しみそれゆえに嵯峨に倒されたランが一人で支えた遼南共和国も存続し、この『特殊な部隊』も誕生しなかっただろうと嵯峨は語った。

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登録日 2026.10.14 19:39

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