橋本 直

橋本 直

通りすがりのSF書きです

『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と『戦時の青春』と『初デート』と更新しました!

最新話『第27話 『特殊な部隊』の始まり』更新しました!
うどん屋の亭主の楠木は嵯峨と自分達が20年前に終わった戦争の末期に何をしていたかを語り始めた。
それは自国の治安すら維持できないほど乱れ始めていた甲武の同盟国の遼帝国の治安維持活動という名を借りた虐殺行為だった。
お蔦はそれを聞いた瞬間に甲武の軍人はみんな立派だったと反論するが、そんなお蔦を見て楠木はそんな軍人もいただろうが戦争に勝つには自分たちのような人間が必要だと甲武の軍部の上層部は考えていたのだろうと語った。
そしてその二人の青年将校が中尉だったのに対して三好大蔵と名乗っていた嵯峨は中佐の階級で配属になったということで楠木達は自分たちの残忍さが足りなかったのではと軍上層部の考えに怯えたという。
ただ、そんな嵯峨はまるでそんなことを気にする様子もなく、配属直後に自分たちの非道に神経をやられている楠木達のためか隊舎の中庭に隊員を集めてタバコを賭けてチンチロリンをしようと言い出したという。
楠木は嵯峨はもうすでに自分たちのやっていることに絶望して壊れているのかと思ったという。
しかし、最初の出撃の時に嵯峨は隊員達に向けて言い放った。
大人の男で抵抗する人間は容赦なく殺せというのは上の命令だから仕方がないが、女子供や抵抗しない人間は一か所に集めて食料を渡して作戦を終えると。
楠木はその言葉を聞いた時にようやく鬼から偽善者になることが出来たと涙を流したという。
そして楠木達はこの戦争を始めた人間を憎みながら偽善者として戦い続けた。
さらに戦況は悪化し、敵はゲリラから本格的な浸透作戦専門の特殊部隊が相手となった。
それでも嵯峨を頭脳とした楠木の部隊は負けなかった。
そのあまりの強さに敵は嵯峨の部隊を『屍者の兵団』と呼んだが、楠木達は自分のやっていることの異常さから自分達を『特殊な部隊』と呼んで笑いあっていたという。
お蔦は今の嵯峨の部隊も隊員達は自分たちの事を『特殊な部隊』と呼ぶのはそこから来ているのだと気が付いた。

感想お待ちしています!
コメント 0件
登録日 2026.10.23 19:33

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン   新規ユーザ登録

0 件