このお話、実は西領地(シュテインザイン)の北部のお話です。

アースルーリンドの設定は、元はでーーーっかい火山で。
大噴火し終わって山の上が見事に無くなり、真ん中は窪んで、その窪んだ土地がアースルーリンド。
故に山の周囲は残り、高い崖となって、入る者を阻みます。

元が火山なだけに、宝石とか金銀が豊富。
かなり広いけど、大陸の大国ほど広くは無い。

西領地(シュテインザイン)の中央には、西の聖地があって。
かなり入り組んだ起伏の激しい、北と南に細長い丘陵地帯で
北部と南部は、中央から崖や谷で隔離されています。

南部はギュンターの出身地。
ここは、盗賊がひっきりなしに押し寄せて来る土地。
西領地(シュテインザイン)護衛連隊のある中央からは、かなり迂回しないと到着できないので、要請を受けても直ぐに駆けつけられず、地元民が奮闘して追い払います。

かたや北部は。
アースルーリンド取り巻く高い崖との間に、深い渓谷があって、ここに“障気”が溜まり、化け物が住んでいる。
ここも、かなり迂回しないと神聖騎士らは来られないので、地元の勇者らが戦っている。
北部の敵は、何と言っても『影の民』の瘴気漬けの化け物なので。
西領地(シュテインザイン)の護衛連隊長でありながら、西の聖地の神聖騎士の長は、勇者らを土地の護衛連隊扱いし、多額の防衛費を出しています。

なので勇者を輩出した家は、優先的にこの援助金を毎回受け取れるので、勇者らの実家は、実はみんな貴族。
谷沿いの崖付近は化け物が出るので、女や戦い終わった勇者や老人らは、崖から離れた内陸部の丘陵地帯に、貴族として生活しています。