木森木林(きもりきりん)

木森木林(きもりきりん)

産婦人科専門医、生殖医療専門医、母体保護医です。

人工子宮 第3章 第10話を書き終えて

着床前受精卵検査PGTは、胚盤胞にまで受精卵が育たなけれできません。
また、100個以上の細胞のうち5個程度を採取する必要があります。この時期の細胞は、どの臓器になっていくか未決定の万能細胞であり、また細胞数は問題なく増加するので、採取すること自体には問題はないのですが、採取するときに、採取しない大多数の細胞にダメージを与えないようにする必要があります。
採取した細胞の染色体検査を行いますが、細胞によって異なる染色体結果が出ることがあります。このモザイク胚の存在は結果判定を困難にしています。
採取しなかった大多数の胚盤胞の細胞は凍結保存しておいて、採取した細胞の検査結果を待つことになります。凍結保存技術の完成度は高くなっていますが、確実な操作、十分な管理体制が必要です。
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登録日 2019.04.29 11:50

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