いやー、ひどい雨ですね。

長靴は、少し大きめなのを買ってあったのですが、
ぼくは毎日、片道四十分歩いて登校していますので、
今日、帰宅して靴下をぬいだら、
左足の親指の皮がこすれて、ずるむけてました。

いだいよう。

車にはひかれそうになるし、
さんざんでした。

むかしのぼくなら、ブチギレてました。

でもぼくは今、失声で声がでないので、
怒鳴ることができません。

おかげで、よけいな揉め事を避けられました。

こーゆー風に、
ああ、声がでなくて良かった、と思うことが、
多すぎるから、いつまでも治らないのかな。

なんて考えると、悲しくなります、


車は、凶器です。

ナイフや、バットや、バールなんかより、
よっぽど恐ろしい、殺人兵器です。

拳銃と同じくらい、危険な武器です。

しかも、弾ぎれもありません。

それを考えずに、
歩行者を猛スピードで、ギリギリで追い抜いたり、
あおったりする連中は、
本当に、みんな、一秒でも早く、
死んでほしいです。


今日も、よける場所なんてない、
住宅街の細道に入り込んできた車に、
ギリギリまでよせられて、
クラクションをならされました。

めちゃめちゃ窓からのぞきこんでやりましたが、

こちらをチラリとも見やがりません。

三十代くらいの、やせ形の男でした。

なんだこのチンカス、おりてこいやと、

ワンパンで殺してやるわと、

こちらはノリノリだったのですが、
イキるだけイキって、
普通に走り去っていきました。

あれは、なにがしたいのですか？

喧嘩がしたいんじゃ、ないの？

いーよー、ぜんぜん、
買ってやるよって態度だったのに、
完全に無視されました。

あーんな至近距離で、
見えないふりをするくらいなら、
最初から、
喧嘩売ってくんなっつの。


当たり屋にでも、なってやればよかったかな。

側面にこするようにぶつければ、
金とれたかも。

帰宅して、びしょ濡れの服を着替え、
映画を観て、気を落ち着けました。

人間は、嫌いです。

ぼくは、山犬です。

モロ一族です。

わんわんっ！


おやすみなさい。