不来方しい

不来方しい

【※第6回キャラ文芸大賞 奨励賞受賞 占星術師アーサーと彼方のカフェ】//BL小説『あの夏をもう一度─大正時代の想ひ出と恋文─』//ブロマンス『骨董商リュカと月の神子』連載中。

『アレの眠る孤塔』

新しいキャラ文芸を書いています。『アレの眠る孤塔』と言います。簡潔に説明しますと『失ったものを取り戻す話』です。記憶が曖昧な日本人の血を引く男性と、なぜか同棲生活を送ることになった男性の話です。


目が覚めると、全裸のままカプセルの中に入れられていた。衣服を脱いだ記憶も此処にいる記憶も、何もかも曖昧で、見覚えのない場所に現れたのは白衣を身にまとう男だった。
──お前は此処で生活してもらう。
記憶のない見知らぬ男との奇妙な生活が始まった。幽閉された空間で、食べ物も三食提供され、知識も与えてくれる男は話し相手にもなってくれる。
ブロンドヘアーを邪魔そうにかき上げる男は、正体と世界の話はいつも口を閉ざした。

──私には、アレがない。
 そう彼に伝えられたとき、寂寥感よりも、彼から奪った奴らに対する憎しみで満たされていた。なぜそんな顔をするのか、泣いて喚いて八つ当たりをしてくれた方が、よっぽど抱きしめてやれるのに──。



『霊救師ルカ』とは全く異なる世界観です。どこまでネタバレしていいのか……。世界観自体も鍵となっています。とか言いつつ、タグにネタバレがあるかも……(笑)どうか、お願い致します。


不来方しい
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登録日 2019.07.13 07:30

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