峡の劍 第十三章 よしの(5)を投稿!
翌朝、朝陽が山の端を離れた頃、信貴山に出張っていた弥蔵が夜駆けして大原に戻った。
「宮内卿法印が信貴山城に赴き、久秀に翻意を促しましたが、久秀は拒否しました。」
宮内卿法印、名を松井友閑といい、堺商人出身の著名な茶人で、織田政権の中枢にあって堺奉行を務める。茶の湯を通じて久秀と懇意にしている友閑の説得を以てしても、久秀の決意は崩れなかった。
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登録日 2019.09.14 14:07
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