こんばんは。日明です。
竜騎士と竜の世話人なんとか完結することができました！ありがとうございます！
次の短編はラブコメ楽しんで書きたいと思っているところです。
ここから下本編ネタバレになるので注意。
それではオマケで本編で削除したタートンが大人を叱るシーンをどうぞ

「これは一体どういうことだ！！神聖な式が無茶苦茶だ！」
タートンはいつもの朗らかな気配を消し、口を開いた。
「神聖...?人一人の行動を制限して閉じ込めて、一人の意思を無視して抑えこんで行われるような式が神聖だってのか？ふざけるなよ」
少年とも言えるような歳の騎士の怒気に大人達は気圧され、息を呑んだ。
「なんで馬鹿なことをするなと止める奴が一人もいねぇんだよ。事情を知らないという訳じゃねぇのが大半だろう。一族の繁栄？そんなものテメェでどうにかしろ。自分でできねぇような能無しが孫に文句垂れてんじゃねぇ」
「貴様無礼な！！！」
ドラコ一族の女の一人が噛み付くように怒鳴るが、タートンがひと睨みで怯ませる。
「親友が好きな子と両思いになって良かったってホッとしてた矢先がこれだよ。テメェら大人の都合に俺たち子供を巻き込むんじゃねぇ。一番悪いのはレオン。テメェだって分かってるよな」
「...分かってる」
「でも、そんなレオンの愚行を止めなかったこの場の全員に責任はある。俺たちの生き方は俺たちが決めるんだ。あんたら大人はその道の支えになるための存在じゃねぇのかよ。登るべき道を塞いで、蹴落として、子供のいじめみてぇな真似すんなよ」

タートンが全て持っていきすぎだなぁと思ってカットしたのですが折角なのでこちらで公開。
それではまたお会いできたら