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俺、愛沢恋矢は稀代のモテ男である。
誕生から現在に至るまで、とにかくモテてモテてモテまくりな日々を送ってきた。
バカみたいだと思うだろう? だが事実だ。
そのモテエピソードは数知れず、いちいち挙げるとキリがないので代表的なものに絞ってみても。
・幼稚園児の頃は、同じクラスの女の子達から毎日チューをせがまれた。
・小学生の頃は、ファンクラブなるものが知らぬ間に結成されて複数の女子が日替わりで身の周りを|侍《はべ》っていた。
・中学では、二年のバレンタインに|刃傷沙汰《にんじょうざた》が起きた。……と、パンチの効いたエピソードが盛り沢山。
だけど、不思議なことが一つあった。
それは、どうしてこんなにもモテるのか自分でも理由が分からないということ。
そして始業式を迎える今日、高校生活二年目を始める俺に新たなモテエピソードが加わる。
寝起き早々現れる見知らぬ女子。通学路でエンカウントするガスマスクの不審者。カッターナイフを振り回す元クラスメイト。
他にも様々な個性的な出会いを経て、俺は自分がモテる理由を知ることになる。
そして──これは俺、愛沢恋矢が『人を好きになることを知る』物語だ。
文字数 34,475
最終更新日 2026.04.04
登録日 2026.03.29
『人も世界も|理《ことわり》も、変わる時は一瞬だ』
自身を臆病者と称する一六歳の男子高校生、|風守進治《かざもりしんじ》。彼は通学途中、車道に飛び出した小学生を助けることが出来なかった。
その光景が忘れられず不甲斐なさに苛まれていると、不意に見上げた空がヒビ割れていることに気付く。理解不能な現象に戸惑っていたのも束の間、空に穴が開き、異形の怪物が現れ周囲に恐怖と混乱を撒き散らした。
逃げ遅れた進治は、同じくして逃げ遅れた親子の姿を見つける。怪物に狙われた親子を庇うべく行動を起こした進治は、しかし怪物に成す術なく返り討ちに遭い生死の堺を彷徨うことに。
だが、その時。
「とりあえず、ヒーローになってみない?」
現れたのは、ウサギのような見た目の小動物だった。
そして──その生き物との出会いをキッカケに、風守進治の運命が大きく変わる。
やがて彼は人々からこう呼ばれた。
『ヒーロー』、と。
文字数 55,195
最終更新日 2025.10.10
登録日 2025.10.09
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