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雨の日に、手を差し伸べただけだった。
まさか、そのまま「家族」になるなんて思わなかった。
高校二年の俺、雨宮聖次が婚約したのは、
雨に打たれて壊れかけていた九歳年上の未亡人。
優しくて、綺麗で、どうしようもなく放っておけない人だった。
……だけど問題は、そのあとだ。
彼女の連れ子は、
俺のクラスメイトの金髪ギャルと、
一つ上の生徒会長だった。
同い年の「パパ」を認めない娘たち。
学校では他人のふり、家では家族。
バレたら終わる、綱渡り生活。
それでも一緒に食卓を囲んで、
笑って、泣いて、ぶつかって。
少しずつ縮まっていく距離の先で、
俺たちはもう、ただの他人ではいられなくなっていく。
これは、雨宿りから始まった
不器用で、騒がしくて、少し危うい
家族ラブコメ。
文字数 59,332
最終更新日 2026.04.03
登録日 2026.03.18
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