三川コタ

三川コタ

よろしくお願いします。
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ファンタジー 連載中 長編 R15
主人公登場 入学式編 より  忘年会ではおじさんが話の佳境で何度も『隣でしゃくれただけなのに』を入れて、その都度、会場は笑いの渦に包まれたのだが、俺はトゥランの前で吹き出さないようにあらましだけを冷静に伝えていた。 「・・この悲惨な体験を、おじさんが面白おかしく話すから一族はお腹を抱えて笑ったんだ・・次の年おじさんは、場面ごとに合った音楽を流しながら『隣でしゃくれただけなのに』を、椅子に座って詩を朗読するみたいに披露したんだよ。それから去年は一族数名が協力して、おじさんの主役で『隣でしゃくれただけなのに』を劇にした。だから演目なんだ。」 「ははっ。その劇、私も見たい。音楽が流れる朗読も、かなり興味深いな。あー可笑しい。・・プラントリーの人々は、面白い。宰相の『大げさな国王の物真似』も見てみたいよ。」  俺はトゥランに隠している事があった。  実を言うと、おじさんは『隣でしゃくれただけなのに』の台詞を言う時は必ず、中年女性に見せた『しゃくれた顔』を再現する『顔芸との合わせ技』だったのだ。  珠生壬と胤煌編 より 「これから生まれる輪廻を要しない星の子《宇宙由来の魂》達は、時空間術を生来使うことが出来る。・・阻めない星の子達の精神感応は世界の調和を誘い、全人類が進化の渦にのまれ、新時代が始まって行く。」 (星の子・・重力に縛られないニュータイプか??) 「いち早く気付いた能力者の中には、星の子達の排除を試みる者が出る。歴史ある技を継ぎ鍛え磨いた力に驕り、残念ながら、能力は選ばれた一部の受け継ぐ者に限定するべきだと信じて疑わないんだ。」 「・・そんな分かりやすい悪役に、堕ちますかね。」 「己を律して尽くしてきた能力者ほど、搾取構造を維持したい支配層の騙る大義名分に、飛び付くんだよなあ。人より秀でた存在だと錯覚して、力ある者の義務と誇りをはき違えて己の裁量を狭める・・。日本のアニメやゲーム、漫画は嗜むべきだな。多面的思考力と柔軟性が育まれる。無意識に神託で作ってる作品も多いよね。」 (BLはそれに含まれるのかと、聞いてやるものか・・。)  異世界コメディからSFファンタジーへ急転します。  物語の基盤となる話から読み進めたい場合は『わくわくwack×2フラーグ学院 箱庭編』を先にお読み下さい。よろしくお願いします。  小説家になろうに投稿しています。
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文字数 289,106 最終更新日 2025.12.19 登録日 2024.02.21
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