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リュミエール王国が姫、ミレナシア。
彼女はずっとずっと、王国騎士団の若き団長、カインのことを想っていた。
念願叶って結婚の話が決定した、その夕方のこと。
浮かれる姫を前にして、カインの口から出た言葉は「白い結婚にとさせて頂きたい」
身分とか立場とか何とか話しているが、姫は急速にその声が遠くなっていくのを感じる。
けれど、他でもない憧れの人からの嘆願だ。姫はにっこりと笑った。
「分かりました。その提案を、受け入れ──」
全然受け入れられませんけど!?
形だけの結婚を了承しつつも、心で号泣してる姫。
武骨で不器用な王国騎士団長。
二人を中心に巻き起こった、割と短い期間のお話。
文字数 25,317
最終更新日 2025.11.06
登録日 2025.10.17
着飾るのが好きな華やかな姉と、身なりに無頓着で地味な妹。どちらも年頃なのに縁談が進まず、両親は焦っていた。
姉には申し込みが殺到するがどれも気に入らず、妹は社交を避けて存在を知られてもいない。順番を重んじる両親はまず姉の縁談を望むが、ついに「妹だけでも」と懇願する。
婚約や恋愛に興味のなかった妹が惹かれたのは、姉が「嫌!」と一蹴した辺境伯の釣書だった。肖像は奇妙な髪型にもっさりした髭の男──だが妹は彼が治める地に心を惹かれる。
実際に会った辺境伯は肖像画通りながら優しく、素顔は王子のように整っていた。望んで嫁いだ妹は領民に愛され、伯爵からも厚く想われる。そこへ元婚約者を名乗る女性が現れ……
文字数 74,077
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.10.25
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