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勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
文字数 17,746
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.12.06
「かつて見下した新人女子が、あなたの上司になる。」
四十三歳、大手商社の中堅社員・乾栄一。
出世を夢見て働いてきたが、現実は同期や後輩に追い抜かれ、焦りだけが募っていた。
そんな彼の部下として配属されたのは、高卒の新人女性・七瀬沙紀。
仕事も覚束ない彼女に、栄一は苛立ちをぶつけ、叱責と侮蔑を重ねていく。
——数年後。
経営戦略部で頭角を現した沙紀は、最年少クラスで課長へ昇進。
そしてついに、栄一の“直属の上司”として営業部に戻ってくる。
年下、元部下、かつて罵倒した少女。
その冷静な視線と正論が、五十代の男のプライドを容赦なく切り裂く。
会議室での叱責、降格、若手への交代、そして——お茶くみ。
これは爽快な下剋上であり、
同時に、時代に取り残された男が静かに転げ落ちていく物語。
「明日は我が身」
そう思った瞬間、もう目を離せなくなる。
文字数 11,838
最終更新日 2025.07.03
登録日 2025.07.03
プロレス業界をリードし最大・最強と言われる、帝国プロレスリング(帝プロ)の若きホープ・白川大斗。
彼に対し、地方団体・ブレバリーズのプロモーター・篠崎沙也加が、エキシビジョン・マッチを持ちかけ、帝プロ社長・阪口の一存で、急遽試合が実現する。
エキシビジョン・マッチの相手は、ブレバリーズのチャンピオンであり、それがなんと女子選手の直美。
なめてかかる大斗に対し、直美は想像以上の力を発揮し、試合開始早々から大斗を痛めつける。大斗が本気でかかろうと、直美にはまったく及ばない。
敗北寸前まで追いやられたが、沙也加の指示により、大衆の面前での女子からの敗北だけは免れた。
大斗は女子から思う存分に簡単に痛ぶられてしまい、屈辱感にまみれながら、帰って行く。
文字数 17,862
最終更新日 2025.01.26
登録日 2025.01.26
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