――石川投手が先発するはずだった4月1日の神宮開幕戦が雨で中止になった後、監督自らブルペンに足を運んで、「スライド登板はないけれども、お前が4番目であることは間違いないし、次の登板を頑張ってくれ」と言葉をかけたと聞きました。自らの思いを直接本人に伝えた意図とは?
髙津 もうその言葉の通り、開幕3連戦は奥川恭伸、吉村貢司郎、高橋奎二に任せたけど、「次は誰だ?」となったときに、最初に名前が挙がるのが石川でした。だから、正直に「今年のローテーションの4番目は石川だ」と伝えました。結局あのときはスライドしなかったけれど、次の登板ではスライドもしましたし、「君は4番目だよ」という思いは変わっていません。
――先ほどお話にあったように、「若手には石川の姿をもっと見習ってほしい」という歯がゆい思いが、監督の胸の内にはあるのですか?
髙津 それはありますね。でもね、もうちょっと「野球」というか、「ピッチング」というか、「ピッチャーとしての心構え」というか、そうしたことを積極的に教えていかなきゃいけないなとも思っているんです。実は今年から、通常のミーティングの最後に、いろんな話をするようにしたんですよ。毎回ではないですが、口でしゃべっただけだとうまく伝わらない可能性もあるし、ノートを取るのも大変だろうし、手書きでみんなにプリントを配るようにしたんです。
――監督自らまとめた手書きのプリントを配っているんですか?
髙津 はい。全選手に対してではなく、そのミーティングに参加したピッチャーだけですけど、リリーフ陣には毎回配っています。特にリリーフ投手たちに関しては、いろいろ教えたいことがたくさんあるので。
――5月4日のタイガース戦の試合終了直後、ベンチ前で監督自ら、木澤尚文投手に何かアドバイスをしている場面もありました。監督は「ただの立ち話」と煙に巻いていましたが、これまでとは違って、「積極的に選手たちにアドバイスをしよう」という考えがあるんですか?
髙津 その考えはありますね。「まだまだ教えていないこと、伝わっていないことがあるんじゃないか?」という思いがあります。それで、ピッチングの技術面について、精神面について講義を行うことにしたんですけど、「形としてプリントを渡して残していけば、そのうち役立つときもあるんじゃないかな?」と思って、今年からそれをやっています。
