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第三章 少女期 女神編
第三百七十九話 行き詰まり
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「一応、ゴミは片付けたけど……」
ゴミを異空間に放り込んで、ひとまずは一件落着、のはずなのだが、最初に不覚を取ってしまったのが痛い。
「千偽隊……他のメンバーが来てくれたりはしない、よね……」
セイが言うように、それはいくらなんでも希望的観測にしかならない。道案内役だったお千ちゃんが倒されてしまった今、ここから先の安全ルートは分からなくなってしまった。無闇に進んで消耗してしまえば、この先に強敵が現れた時に大変なことになるだろう。
「ユレイラさ、あ、いや、ユミリア様は、この状況を打開できる道具を作れたりしないのぉ?」
眠そうな目で尋ねる四男に、少しだけ考えを巡らせて、首を横に振る。
「無理だよ。そもそも、ここは私よりも高位な神が作り上げた場所だし、打開するにしても、神界の素材を持っていない状態じゃあどうにもならないよ」
私は、物作りの神。創造の神であれば、無から有を生み出すことも可能だが、流石にそんな馬鹿げた力は持ち合わせていない。私の力は、素材がなければ発揮されないのだ。
「イルト様や、セルティス様、コルト様やネシス様も無理ですか?」
次は、五男が問いかけてきて、イルト様達は、一様に考え込む。
「僕は、魔の神だから、魔法には精通してるけど、神格の差が激し過ぎて、これは流石に無理」
「ぼくも、無理。ぼく、獣の神で、身体能力は高くても、それだけだから……」
「…………闇の神、だけど……死角、分からない……」
分かってはいたことだが、セイ達にも、どうにもならないらしい。ただ、イルト様だけは、何も言わずに、ずっと思考を巡らせている。
「イルト様?」
私は物作りの神、セイは魔の神、鋼は獣の神、ネシスは闇の神。それは、当然のこととして知っていたことだったが、実は、イルト様が何の神なのかだけは、ユレイラの頃からずっと、知らないままだった。
「…………僕は……」
どこか、苦しそうにするイルト様。初めて出会った時、イリアスは傷を負って倒れていた。その理由を、私は未だに知らないし、イリアスから過去の話を聞いた記憶はない。ただ、一つだけ分かるのは……今のイルト様の力は、ユレイラだった頃に知っていた力よりも数段上であるということだ。
「イルト様。言いたくないことであれば、今は言わなくても構いませんよ。いずれ、話してもらえると嬉しいですけど、今は、この先に進むことが大切ですから」
随分と葛藤している様子のイルト様にそう声をかけると、そっと目を閉じる。
「……いや、今、話しておいた方が良いことだから。……話すよ」
そう言って、開かれた瞳には、強い覚悟の色が宿っていた。
ゴミを異空間に放り込んで、ひとまずは一件落着、のはずなのだが、最初に不覚を取ってしまったのが痛い。
「千偽隊……他のメンバーが来てくれたりはしない、よね……」
セイが言うように、それはいくらなんでも希望的観測にしかならない。道案内役だったお千ちゃんが倒されてしまった今、ここから先の安全ルートは分からなくなってしまった。無闇に進んで消耗してしまえば、この先に強敵が現れた時に大変なことになるだろう。
「ユレイラさ、あ、いや、ユミリア様は、この状況を打開できる道具を作れたりしないのぉ?」
眠そうな目で尋ねる四男に、少しだけ考えを巡らせて、首を横に振る。
「無理だよ。そもそも、ここは私よりも高位な神が作り上げた場所だし、打開するにしても、神界の素材を持っていない状態じゃあどうにもならないよ」
私は、物作りの神。創造の神であれば、無から有を生み出すことも可能だが、流石にそんな馬鹿げた力は持ち合わせていない。私の力は、素材がなければ発揮されないのだ。
「イルト様や、セルティス様、コルト様やネシス様も無理ですか?」
次は、五男が問いかけてきて、イルト様達は、一様に考え込む。
「僕は、魔の神だから、魔法には精通してるけど、神格の差が激し過ぎて、これは流石に無理」
「ぼくも、無理。ぼく、獣の神で、身体能力は高くても、それだけだから……」
「…………闇の神、だけど……死角、分からない……」
分かってはいたことだが、セイ達にも、どうにもならないらしい。ただ、イルト様だけは、何も言わずに、ずっと思考を巡らせている。
「イルト様?」
私は物作りの神、セイは魔の神、鋼は獣の神、ネシスは闇の神。それは、当然のこととして知っていたことだったが、実は、イルト様が何の神なのかだけは、ユレイラの頃からずっと、知らないままだった。
「…………僕は……」
どこか、苦しそうにするイルト様。初めて出会った時、イリアスは傷を負って倒れていた。その理由を、私は未だに知らないし、イリアスから過去の話を聞いた記憶はない。ただ、一つだけ分かるのは……今のイルト様の力は、ユレイラだった頃に知っていた力よりも数段上であるということだ。
「イルト様。言いたくないことであれば、今は言わなくても構いませんよ。いずれ、話してもらえると嬉しいですけど、今は、この先に進むことが大切ですから」
随分と葛藤している様子のイルト様にそう声をかけると、そっと目を閉じる。
「……いや、今、話しておいた方が良いことだから。……話すよ」
そう言って、開かれた瞳には、強い覚悟の色が宿っていた。
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