3 / 44
第3話 虚弱聖女と赤毛の男性
しおりを挟む
※誤ってR18になってました!R15です!すみません!
------
ラメンテ?
それが、目の前の聖獣様の御名?
ラメンテと呼ばれた守護獣様と、ラメンテと呼んだ赤毛の男性を見比べながら、私は何も言えずにいた。
ラメンテ様は僅かにうなり声をあげると、男性から顔を背けた。拒絶するような態度に、男性の大きな赤い瞳がつり上がる。
大股で近づいてくると、ラメンテ様の顔を両手で押さえ、自分の方へと向けさせた。
この国を守っている守護獣様への態度にしては非礼過ぎて、思わず私の喉から悲鳴が上がりそうになる。
だけど男性の唇から洩れた声色に、私の悲鳴は喉の奥へと引っ込んだ。
「ラメンテ……何で俺の前から突然姿を消したんだ! どれだけ、心配したか……」
悲痛な叫びだった。
男性の言葉にラメンテ様がうなだれ、ポツリと洩らす。
「……ごめん、レイ。でも僕は、もう見ていられなかったんだ。これ以上、この国が衰退していく様を……」
「それは、俺が不甲斐ないからだ! お前がこの地に現れたときから今まで、聖女を見つけてやれず、長きに渡り苦しませる結果になってしまったから……」
「レイのせいじゃない! 僕に……僕に力がないから……!」
「それは違う! 自身の力を削って国の結界を維持していたせいで、こんなにも小さくなって……なのに結界のほころびを修復するため、ここまで一人で来たんだろ? 命を削る行為だと分かっていながら……」
レイと呼ばれた男性は、横になったままのラメンテ様を抱きしめた。ふわふわの白い毛に顔を埋め、声を震わせる。
「すまなかった、ラメンテ……お前を追い詰めたのは、俺の責任だ」
「そんなことない! レイは一生懸命やってる。ごめん……本当にごめん、僕が……ぼく、が……」
ラメンテ様の金色の瞳が潤んだかと思うと、光るものが一粒落ちた。
守護獣様が、一人の人間と抱き合い、涙を流している。
その光景に驚きながらも、二人の間から感じられる、お互いを信頼し、大切に思う気持ちを美しく思った。
抱きしめ合う二人の光景が、とても……とても美しかった。
私には縁遠い光景だったから余計に――
目の奥がじわっと熱くなっていく。二人のことは知らないけれど、感動的な場面に、涙が出そうになった。
黙って二人を見守っていると、赤毛の男性の視線がこちらに向けられた。初めて私の存在に気づいたようで、小さく「あっ」と呟き、私を凝視したまま動きを止めた。
同時にラメンテ様も私のことを出したようで、身を起こすと私に手の甲に鼻先をこすりつけながら仰った。
「レイ! 僕、彼女に助けて貰ったんだ!」
ラメント様の言葉に、レイさんがハッと息を呑んだ。そして「助けて貰った?」とポツリと呟くと、何かに気づいたのか、彼の顔や身体を確認するように見た。
「ラメンテ……元気になった、のか? 俺と別れる前は、あんなに衰弱していたのに……」
「うん! 彼女に力を与えて貰ったからね」
「ち、から……? ま、まさか……」
「やっと見つけたよ」
金色と赤い瞳がほぼ同時に私に向けられた。
一方はとても嬉しそうな、そしてもう一方は驚きと期待で満ちた瞳を――
「僕の聖女を」
……え?
僕、の?
疑問に思った瞬間、
「やっ……やったぁぁぁっ、我が国の聖女が見つかったぞ――!!」
「ひゃぁっ!?」
突然レイさんに抱き上げられ、私は悲鳴を上げた。しかし彼は、私の悲鳴などお構いなしに、まるで小さな子どもに高い高いをするように私を高く持ち上げると、
「これで……ラメンテの苦しみも終わる! 我が国の民たちも救われる……なんと……なんと良き日だ!!」
などと叫びながら、その場でクルクルと回り出した。
怖い怖い怖い怖い!
目が回る――っ!!
驚きと恐怖と浮遊感で頭がふらふらする私の耳に、ラメンテ様の少し呆れたような声色が届いた。
「レイ、喜ぶのはいいけど、彼女を巻き込んじゃ駄目だよ。ほら、彼女、ぐったりしてるじゃないか」
「……あっ」
ラメンテ様に指摘されたレイさんの動きが止まった。
止まると今度はめまいが……
もう動いていないはずなのに、頭の中がクラクラする……
「君、だ、大丈夫か?」
「は、はい……なんとか……」
吐き気をこらえながら返答をすると、レイさんは、私が目覚めたときに横になっていた大木の下に行き、木の幹にもたれさせた。
爽やかな風が吹き抜け、気持ち悪さが落ち着いてくる。
目を開けると、レイさんの顔があった。宝石の輝きを思わせる赤い瞳が、心配そうに私を見ている。
意思の強さを思わせる眉に、二重がはっきりとした瞳、スッと通った鼻筋。少し焼けた肌から、彼が外にいることが多いのであろうことがうかがえる。年齢は私よりもいくつか上だろう。
とても綺麗な人だ。しかし中性的な美しさではなく、男性らしさを兼ねそろえた美しさだ。
生命力の強さ、とも言っても良いかもしれない。
恐らく、虚弱聖女と呼ばれていた私にはない強さだ。
少し伸びた赤毛が邪魔なのか、無理矢理一つにくくっているせいで、小さな尻尾のようになっているのが何だか可愛い。
眉根を寄せていた彼の表情が、フッと緩む。
「もう大丈夫か?」
「は、はい……」
少年のような裏表のない微笑みを間近で見せられ、何故か一瞬だけ息が止まった。
今まで異性と関わってきたことがほとんどなかった分、近い距離感に戸惑ってしまう。
普通、こんなに近くまで顔をつきあわせて会話をするもの?
そこにラメンテ様が近づいてきた。レイさんにぴったりと寄り添いながら、私に尋ねる。
「改めて、僕はラメンテ。この国――ルミテリス王国の守護獣だよ。君は?」
「わ、私は……セレスティアルと申します。守護獣ラメンテ様」
「ラメンテでいいよ。代わりに君のことを、セレスティアルって呼んでもいい?」
「あ、はい、もちろん――」
「敬語も禁止。いい?」
私の発言に、ラメンテ様が――いいえ、ラメンテが言った。声色は柔らかく、少し笑いを含んでいる。
ラメンテの鼻先が、つんつんっとレイさんの手の甲をつついた。レイさんの赤い瞳が揺れハッと息を飲むと、慌てて私に向かって頭を下げた。
「セレスティアル、我が国の守護獣ラメンテを救っていただき、感謝する。そして……先ほどの非礼を改めて詫びたい」
「非礼の件は、も、もういいですから……」
先ほどの非礼とは、私を抱き上げてクルクル回ったことだろう。改めて考えると、成人女性を持ち上げて軽く回すことが出来るレイさんって、結構な力持ちなんじゃ……
両腕を見ると、服の上からでも分かるほど鍛えられている。私の細く筋力のない腕とは大違いだ。
そんな腕に持ち上げられたことを思い出すと、何故か鼓動が速くなった気がした。
レイさんは、一言「感謝する」と述べると、私の前に跪きながら名乗った。
「俺は、レイ・オルシア・ルミテリス。この国――ルミテリス王国の国王だ」
へえー、この人、国王様なんだ。
……え?
------
ラメンテ?
それが、目の前の聖獣様の御名?
ラメンテと呼ばれた守護獣様と、ラメンテと呼んだ赤毛の男性を見比べながら、私は何も言えずにいた。
ラメンテ様は僅かにうなり声をあげると、男性から顔を背けた。拒絶するような態度に、男性の大きな赤い瞳がつり上がる。
大股で近づいてくると、ラメンテ様の顔を両手で押さえ、自分の方へと向けさせた。
この国を守っている守護獣様への態度にしては非礼過ぎて、思わず私の喉から悲鳴が上がりそうになる。
だけど男性の唇から洩れた声色に、私の悲鳴は喉の奥へと引っ込んだ。
「ラメンテ……何で俺の前から突然姿を消したんだ! どれだけ、心配したか……」
悲痛な叫びだった。
男性の言葉にラメンテ様がうなだれ、ポツリと洩らす。
「……ごめん、レイ。でも僕は、もう見ていられなかったんだ。これ以上、この国が衰退していく様を……」
「それは、俺が不甲斐ないからだ! お前がこの地に現れたときから今まで、聖女を見つけてやれず、長きに渡り苦しませる結果になってしまったから……」
「レイのせいじゃない! 僕に……僕に力がないから……!」
「それは違う! 自身の力を削って国の結界を維持していたせいで、こんなにも小さくなって……なのに結界のほころびを修復するため、ここまで一人で来たんだろ? 命を削る行為だと分かっていながら……」
レイと呼ばれた男性は、横になったままのラメンテ様を抱きしめた。ふわふわの白い毛に顔を埋め、声を震わせる。
「すまなかった、ラメンテ……お前を追い詰めたのは、俺の責任だ」
「そんなことない! レイは一生懸命やってる。ごめん……本当にごめん、僕が……ぼく、が……」
ラメンテ様の金色の瞳が潤んだかと思うと、光るものが一粒落ちた。
守護獣様が、一人の人間と抱き合い、涙を流している。
その光景に驚きながらも、二人の間から感じられる、お互いを信頼し、大切に思う気持ちを美しく思った。
抱きしめ合う二人の光景が、とても……とても美しかった。
私には縁遠い光景だったから余計に――
目の奥がじわっと熱くなっていく。二人のことは知らないけれど、感動的な場面に、涙が出そうになった。
黙って二人を見守っていると、赤毛の男性の視線がこちらに向けられた。初めて私の存在に気づいたようで、小さく「あっ」と呟き、私を凝視したまま動きを止めた。
同時にラメンテ様も私のことを出したようで、身を起こすと私に手の甲に鼻先をこすりつけながら仰った。
「レイ! 僕、彼女に助けて貰ったんだ!」
ラメント様の言葉に、レイさんがハッと息を呑んだ。そして「助けて貰った?」とポツリと呟くと、何かに気づいたのか、彼の顔や身体を確認するように見た。
「ラメンテ……元気になった、のか? 俺と別れる前は、あんなに衰弱していたのに……」
「うん! 彼女に力を与えて貰ったからね」
「ち、から……? ま、まさか……」
「やっと見つけたよ」
金色と赤い瞳がほぼ同時に私に向けられた。
一方はとても嬉しそうな、そしてもう一方は驚きと期待で満ちた瞳を――
「僕の聖女を」
……え?
僕、の?
疑問に思った瞬間、
「やっ……やったぁぁぁっ、我が国の聖女が見つかったぞ――!!」
「ひゃぁっ!?」
突然レイさんに抱き上げられ、私は悲鳴を上げた。しかし彼は、私の悲鳴などお構いなしに、まるで小さな子どもに高い高いをするように私を高く持ち上げると、
「これで……ラメンテの苦しみも終わる! 我が国の民たちも救われる……なんと……なんと良き日だ!!」
などと叫びながら、その場でクルクルと回り出した。
怖い怖い怖い怖い!
目が回る――っ!!
驚きと恐怖と浮遊感で頭がふらふらする私の耳に、ラメンテ様の少し呆れたような声色が届いた。
「レイ、喜ぶのはいいけど、彼女を巻き込んじゃ駄目だよ。ほら、彼女、ぐったりしてるじゃないか」
「……あっ」
ラメンテ様に指摘されたレイさんの動きが止まった。
止まると今度はめまいが……
もう動いていないはずなのに、頭の中がクラクラする……
「君、だ、大丈夫か?」
「は、はい……なんとか……」
吐き気をこらえながら返答をすると、レイさんは、私が目覚めたときに横になっていた大木の下に行き、木の幹にもたれさせた。
爽やかな風が吹き抜け、気持ち悪さが落ち着いてくる。
目を開けると、レイさんの顔があった。宝石の輝きを思わせる赤い瞳が、心配そうに私を見ている。
意思の強さを思わせる眉に、二重がはっきりとした瞳、スッと通った鼻筋。少し焼けた肌から、彼が外にいることが多いのであろうことがうかがえる。年齢は私よりもいくつか上だろう。
とても綺麗な人だ。しかし中性的な美しさではなく、男性らしさを兼ねそろえた美しさだ。
生命力の強さ、とも言っても良いかもしれない。
恐らく、虚弱聖女と呼ばれていた私にはない強さだ。
少し伸びた赤毛が邪魔なのか、無理矢理一つにくくっているせいで、小さな尻尾のようになっているのが何だか可愛い。
眉根を寄せていた彼の表情が、フッと緩む。
「もう大丈夫か?」
「は、はい……」
少年のような裏表のない微笑みを間近で見せられ、何故か一瞬だけ息が止まった。
今まで異性と関わってきたことがほとんどなかった分、近い距離感に戸惑ってしまう。
普通、こんなに近くまで顔をつきあわせて会話をするもの?
そこにラメンテ様が近づいてきた。レイさんにぴったりと寄り添いながら、私に尋ねる。
「改めて、僕はラメンテ。この国――ルミテリス王国の守護獣だよ。君は?」
「わ、私は……セレスティアルと申します。守護獣ラメンテ様」
「ラメンテでいいよ。代わりに君のことを、セレスティアルって呼んでもいい?」
「あ、はい、もちろん――」
「敬語も禁止。いい?」
私の発言に、ラメンテ様が――いいえ、ラメンテが言った。声色は柔らかく、少し笑いを含んでいる。
ラメンテの鼻先が、つんつんっとレイさんの手の甲をつついた。レイさんの赤い瞳が揺れハッと息を飲むと、慌てて私に向かって頭を下げた。
「セレスティアル、我が国の守護獣ラメンテを救っていただき、感謝する。そして……先ほどの非礼を改めて詫びたい」
「非礼の件は、も、もういいですから……」
先ほどの非礼とは、私を抱き上げてクルクル回ったことだろう。改めて考えると、成人女性を持ち上げて軽く回すことが出来るレイさんって、結構な力持ちなんじゃ……
両腕を見ると、服の上からでも分かるほど鍛えられている。私の細く筋力のない腕とは大違いだ。
そんな腕に持ち上げられたことを思い出すと、何故か鼓動が速くなった気がした。
レイさんは、一言「感謝する」と述べると、私の前に跪きながら名乗った。
「俺は、レイ・オルシア・ルミテリス。この国――ルミテリス王国の国王だ」
へえー、この人、国王様なんだ。
……え?
22
あなたにおすすめの小説
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
婚約破棄された堅物令嬢ですが、鬼の騎士団長の娘として宮廷の陰謀を暴くのに忙しいので、美貌のカストラート(実は王子)に溺愛される暇はありません
綾森れん
恋愛
「お前のような真面目くさった女はいらない。婚約は破棄させてもらう!」
婚約者だった公爵令息に冷酷に言い放たれたリラ・プリマヴェーラ。
だが、彼女の心にあったのは悲しみではなく―― 十年前の王族暗殺事件を調査したいという情熱だった。
伯爵令嬢であるリラは、鉄の掟を守る『鬼の騎士団長』の娘。
彼女には恋よりも何よりも優先すべき使命があった。それは、十年前に幼い王子が暗殺された事件の真相を暴き、父を、そして王国を陰謀から救うこと。
婚約破棄直後、彼女の前に現れたのは、天使の歌声を持つ美貌のカストラート(去勢歌手)、アルカンジェロだった。
彼が十年前の事件について密かに調べていることを、リラは知ってしまう。
真相を探るため、リラは彼を自分の音楽教師として迎え入れ、距離を縮めていく。
事件解決の協力者として彼と接するうち、リラは謎めいたアルカンジェロに危機を救われることになる。
しかし、リラは知らない。
アルカンジェロの正体が、十年前に暗殺されたはずの第三王子であることを。
そして彼にとってリラこそが、初恋の女性であることを。
彼は十年間、密かにリラを想い続けていたのだ。
王位を狙う者たちから身を隠すため、声楽の技術を駆使して、教会歌手として大聖堂で生き延びてきたアルカンジェロだったが、王家を巡る不穏な陰謀が静かに動き始めていた。
捜査に猪突猛進な堅物令嬢と、彼女を影から支え執着を見せる、カストラート歌手のふりをした王子。
宮廷の闇を切り裂く二人の恋と事件の行方は――?
※本作は、過去に投稿していた『真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています』の設定・キャラクター・構成を大幅に改稿し、新作として再構成したものです。
物語の結末やキャラクターの掘り下げを強化しておりますので、初めての方も、以前お読みいただいた方もお楽しみいただけます。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
「神に見捨てられた無能の職業は追放!」隣国で“優秀な女性”だと溺愛される
佐藤 美奈
恋愛
公爵令嬢アンナ・ローレンスはグランベル王国第一王子ダニエル・クロムハートに突然の婚約破棄を言い渡された。
その理由はアンナの職業にあった。職業至上主義の世界でアンナは無能と言われる職業を成人の儀で神に与えられた。その日からアンナは転落人生を歩むことになった。公爵家の家族に使用人はアンナに冷たい態度を取り始める。
アンナにはレイチェルという妹がいた。そのレイチェルの職業は神に選ばれた人しかなれない特別な職業と言われる聖女。アンナとレイチェルは才能を比較された。姉のアンナは能力が劣っていると言われて苦しい日常を送る。
そして幼馴染でもある婚約者のダニエルをレイチェルに取られて最終的には公爵家当主の父ジョセフによって公爵家を追放されてしまった。
貴族から平民に落とされたアンナは旅に出て違う国で新しい生活をスタートする。一方アンナが出て行った公爵家では様々な問題が発生する。実はアンナは一人で公爵家のあらゆる仕事をこなしていた。使用人たちはアンナに無能だからとぞんざいに扱って仕事を押し付けていた。
聖女だけど、偽物にされたので隣国を栄えさせて見返します
陽炎氷柱
恋愛
同級生に生活をめちゃくちゃにされた聖川心白(ひじりかわこはく)は、よりによってその張本人と一緒に異世界召喚されてしまう。
「聖女はどちらだ」と尋ねてきた偉そうな人に、我先にと名乗り出した同級生は心白に偽物の烙印を押した。そればかりか同級生は異世界に身一つで心白を追放し、暗殺まで仕掛けてくる。
命からがら逃げた心白は宮廷魔導士と名乗る男に助けられるが、彼は心白こそが本物の聖女だと言う。へえ、じゃあ私は同級生のためにあんな目に遭わされたの?
そうして復讐を誓った心白は少しずつ力をつけていき…………なぜか隣国の王宮に居た。どうして。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる