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第八章 郷に入っては郷に従え
52 皇子さまのお出かけ 成人
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「いってきまーす」
「気をつけて、いってらっしゃいませ」
乙羽を先頭に、じいじ、斎と睦峯、三郎、村正、佐鳥、壱臣、半助、政巳、東那、とお留守番の人がずらりと並んで頭を下げてくれた。涼乃絵と、衣装部の人も皆来ている。離宮の前で、たくさんの人が一斉に頭を下げる様子は、何だか格好良い。
衣装部は、お出かけの為に服を着せに来てくれた。俺も緋色も、正装でお出かけするから。俺たちだけじゃない。常陸丸や力丸も正装だ。他の一緒に行く人も皆、見たことないようなちゃんとした服を着ている。広末は、肩がこるなあ、いつまでこの格好なんですかね、ってぶつぶつ言っていた。
「やっぱり留守番するか?」
緋色に笑われて、首が取れそうなほど横に振っていた。
「殿下!西の宴会料理っすよ。滅多にお目にかかれるもんじゃありません!行きます、行きますとも!うう……。どんな格好もします」
「おう。ま、頑張れ」
緋色は、面白そうに笑った。ちゃんとした衣装は、行く人皆の分を衣装部の人が考えてくれたんだって。衣装を着た広末が、こんなに色々ちょうどいい服は初めて着た、って言っていた。広末の大きさをちゃんと測ってから作るからね。俺も、祈里たちが作る服は、いつもちょうどよくて好き。動きやすいよ?大丈夫だよ、広末。肩、こらないよ。
一ノ瀬も、見えている人は軍服をしっかり着て、近衛隊みたいになってる。水瀬や鼓与は、侍女みたいな服。
いつも遊びに出かける時と全然違う。俺や緋色の食事の管理のためにって広末と村次を連れて、衣装の管理のために祈里を連れて、医師の生松も連れて行く。村次は、今は軍服着てるから、料理人として行くのじゃないかもだけど。西の宴会料理、楽しみだー、って広末とおんなじこと言ってたから、やっぱり料理人かな。
乙羽は、車で移動するのが本当に苦手だから、お留守番。留守は、いつも通りお任せくださいって言う乙羽は、今回も格好良かった。緋色の留守を守るのは、いつでも乙羽。任せて安心。よろしくね。
私がいると、常陸丸が緋色を一番に考えられなくなる、仕事の邪魔はしたくないの、ってこっそり教えてくれた。うん。そういうとこも、格好良い。
じゃあ、大勢で行ってくるね。
俺たちは、緋色印の何台もの車に乗り込む。ゆっくり進む車を、お城の前でも、父さまと朱実殿下と、何かたくさんの人たちが見送ってくれた。
窓を開けて大きく手を振る。
「いってきます」
「ああ。気をつけて」
「楽しんでおいで」
「はーい」
弐角の結婚式は、もうすぐ。
「気をつけて、いってらっしゃいませ」
乙羽を先頭に、じいじ、斎と睦峯、三郎、村正、佐鳥、壱臣、半助、政巳、東那、とお留守番の人がずらりと並んで頭を下げてくれた。涼乃絵と、衣装部の人も皆来ている。離宮の前で、たくさんの人が一斉に頭を下げる様子は、何だか格好良い。
衣装部は、お出かけの為に服を着せに来てくれた。俺も緋色も、正装でお出かけするから。俺たちだけじゃない。常陸丸や力丸も正装だ。他の一緒に行く人も皆、見たことないようなちゃんとした服を着ている。広末は、肩がこるなあ、いつまでこの格好なんですかね、ってぶつぶつ言っていた。
「やっぱり留守番するか?」
緋色に笑われて、首が取れそうなほど横に振っていた。
「殿下!西の宴会料理っすよ。滅多にお目にかかれるもんじゃありません!行きます、行きますとも!うう……。どんな格好もします」
「おう。ま、頑張れ」
緋色は、面白そうに笑った。ちゃんとした衣装は、行く人皆の分を衣装部の人が考えてくれたんだって。衣装を着た広末が、こんなに色々ちょうどいい服は初めて着た、って言っていた。広末の大きさをちゃんと測ってから作るからね。俺も、祈里たちが作る服は、いつもちょうどよくて好き。動きやすいよ?大丈夫だよ、広末。肩、こらないよ。
一ノ瀬も、見えている人は軍服をしっかり着て、近衛隊みたいになってる。水瀬や鼓与は、侍女みたいな服。
いつも遊びに出かける時と全然違う。俺や緋色の食事の管理のためにって広末と村次を連れて、衣装の管理のために祈里を連れて、医師の生松も連れて行く。村次は、今は軍服着てるから、料理人として行くのじゃないかもだけど。西の宴会料理、楽しみだー、って広末とおんなじこと言ってたから、やっぱり料理人かな。
乙羽は、車で移動するのが本当に苦手だから、お留守番。留守は、いつも通りお任せくださいって言う乙羽は、今回も格好良かった。緋色の留守を守るのは、いつでも乙羽。任せて安心。よろしくね。
私がいると、常陸丸が緋色を一番に考えられなくなる、仕事の邪魔はしたくないの、ってこっそり教えてくれた。うん。そういうとこも、格好良い。
じゃあ、大勢で行ってくるね。
俺たちは、緋色印の何台もの車に乗り込む。ゆっくり進む車を、お城の前でも、父さまと朱実殿下と、何かたくさんの人たちが見送ってくれた。
窓を開けて大きく手を振る。
「いってきます」
「ああ。気をつけて」
「楽しんでおいで」
「はーい」
弐角の結婚式は、もうすぐ。
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