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7話
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「答えろ」
「え……あの……死ぬって、私に言っているの?」
「質問してるのは俺だ」
エミリーの疑問を煩わしいと思ったのか、クロヴィス様は脅すように凍った棘を彼女に向ける。
「ひ!! や! やめてぇ!」
「ラシェル以外が俺に気安く話しかけるな」
「は……はひ……こ、ころさないで、ください」
「分かったなら、さっさと質問に答えろ」
あの強気だったエミリーの姿は消えて、腰が抜けてへたり込んでいる。
当然だ。
私だって……クロヴィス様の怒りが向けられたなら、正気でいられる気がしない。
「ラシェルをイジメたって、どういう意味?」
「ち、違うんです。私は、なにもしていません……」
「……正直に答えろって、言ったよな?」
呟かれた言葉と共に、クロヴィス様が手を薙いだ。
同時に、カチンという音が響き、エミリーが身につけていたネックレスが床に転がった。
ネックレスが切り裂かれたのだと気付いた瞬間に、エミリーの顔が青ざめる。
あと少しクロヴィス様が本気を出せば……彼女には死が訪れてていたのだ。
「ひ、ひぃぃぃ!!!! いやぁぁ!」
「黙れ。さっさと言え」
「わ、分かりました。い、言います!」
怯え切ったエミリーは、流石に私も居る前でウソは吐けないと思ったのだろう。
思ったよりも素直に真実を話し始めた。
「イ、イジメたって言っても、軽いことだけです! 泥水をかけたり、少し叩いたり!」
「他には? 隠しても直ぐに分かる。正直に答えろ」
「ほ、ほかには……ラシェルの食事や、休眠時間を削るように私も指示をしました。もし実行すれば……金銭を与えると言って……」
「他には?」
「それと……貴族達にラシェルの悪評を流していたの。もう二度と……社交界に出られないように」
そんなことまでしていたなんて……初耳だった。
「笑えない嫌がらせだな」
「め、目障りだったんです! いつまでもクロヴィス様が死んだことを公表させないために皇宮に残り続けて……セドア様には私だけを見てもらいたかったのに、その女がいるせいで––!」
まくし立てるようなかん高いエミリーの声が突然止まった。
彼女の口元が凍っていたのだ。
「もう、いい。黙ってろ」
「ん、んー!」
「ラシェル、さっきの話は本当か? 俺のために、ここに残っていたのか?」
クロヴィス様が私へと問いかけてくる。
その瞳は何処か悲しそうでありながら、嬉しそうにも見えた。
隠す必要もないため、私は頷く。
「はい」
「そうか……俺のせいで苦しい想いをさせたな」
「そんな! 私はクロヴィス様が帰って来てくれた事で……報われました」
「ありがと。ラシェルのおかげで……セドアを思いっきり殴り飛ばすことができる」
クロヴィス様は悲し気な表情を一転させ、不敵な笑みを浮かべた。
そして再び振り返り、エミリーへと手を向ける。
「さて、お前の処罰がまだだったな」
「んー! んー!」
口元が凍って声が出せないエミリーに、クロヴィス様が呟いた。
同時に、彼の腕がパキパキと音を鳴らして凍っていき、鋭利な刃物のように変化する。
「俺のラシェルを傷つけたんだ。覚悟はしてるな?」
「んー!」
「その口ごと、切り裂いてやるよ」
氷の刃物がエミリーへと近づいた時、彼女の瞳はぐるりと白目をむいた。
そのまま倒れ込み、恐怖で気絶したのだ。
だが、次の瞬間。
クロヴィス様が私を見て、呟いた。
「さて。セドア……いい加減に姿を見せろよ」
「え……?」
呟きと同時に、クロヴィス様が私の腕を掴んで引き寄せた。
振り返ればいつの間にかセドア様がおり、クロヴィス様の魔法によって腕を少し切り裂かれている。
「セドア。五年前よりも、透明化の魔法は上手くなってるな」
「っ!? どうして分かった!?」
「お前程度の魔法で、俺を欺けると思ったか?」
「……くそっ」
どうやらセドア様は身を隠して私の背後に迫っていたらしい。
対峙した二人は、本気で殺し合いをしようとしている。
その緊迫感に、声がでない。
「クロヴィス……どうして、生きている!? お前の死体は確かに確認したはずだ!」
「俺が聞きたいぐらいだ。死体なんてどこにあった? 俺を殺そうとした狙いも聞かせろ」
「答える必要はない! お前は……ここで殺す!」
どういうこと……?
セドア様が、クロヴィス様を殺そうとした?
疑問が溢れるが、今は口出しなんて出来る雰囲気ではなかった。
しかしそんな時、黙っていた私へとセドア様が指を向けた。
「クロヴィス……ラシェルを庇って死ね」
セドア様の言葉通り、私へと魔法が放たれ、炎がこちらに迫る。
私には避ける技量はなく、恐怖から目をつぶったが……
「無事か? ラシェル」
「ク、クロヴィス様?」
瞳を開けば、クロヴィス様が私を抱きしめながら笑っている。
庇ってくれたのだと……彼の少し火傷した手で分かった。
「お、俺の全魔力が……そんなはずがない! 俺はお前を超えるために努力して……成長していたはずなのに……ラシェルに相応しいのは、俺のはずなのに……」
「ラシェル……いつも通り頼めるか?」
「っ!! は、はい!」
セドア様の反応など気にせずにクロヴィス様が『頼めるか?』と聞いてきて、私は自然と動いていた。
彼の火傷した腕に触れて魔力を込める。
いつも通り……五年前と同様に、彼の傷を治していく。
「やっぱりラシェルがいれば、俺は絶対に死なないな」
「クロヴィス様……」
見つめ合っていた時、セドア様が私達へと叫んだ。
「クロヴィス! ラシェルから離れろ! その女は俺の物だ!」
「あと少しだけ待ってて。ラシェル」
言うが早いか、クロヴィス様は駆けだす。
その勢いのまま、セドア様を力の限り殴りつけた。
「うぐっっ!!!?」
「俺がラシェルを手放すはずないだろ」
殴りつけられて、セドア様は壁へと叩きつけられた。
血反吐と荒い呼吸を吐き、彼は悔し気に私達を睨んだ。
「くそ……お前のような下民の血が混ざった者には、ラシェルは相応しくな––」
「黙ってろ」
「っ!? あぁぁ!!」
セドア様の激情を灯した瞳に返すように、氷の槍が彼の肩を貫いた。
痛みで絶叫した彼を、クロヴィス様が見下ろす。
「ようやく、話し合いができそうだな」
「じ、次期皇帝候補である俺にこんな事をしたのだぞ、貴様など処刑に……」
「どうにかなる方法があるから、俺はこんな事をしてんだよ。セドア」
「なっ!?」
「ラシェルが俺の死の公表を食い止めてくれていたおかげで……お前から全てを奪うことができそうだ」
クロヴィス様は不敵に笑う。
その余裕に溢れた言葉に、セドア様は怯えたように顔を青くした。
「え……あの……死ぬって、私に言っているの?」
「質問してるのは俺だ」
エミリーの疑問を煩わしいと思ったのか、クロヴィス様は脅すように凍った棘を彼女に向ける。
「ひ!! や! やめてぇ!」
「ラシェル以外が俺に気安く話しかけるな」
「は……はひ……こ、ころさないで、ください」
「分かったなら、さっさと質問に答えろ」
あの強気だったエミリーの姿は消えて、腰が抜けてへたり込んでいる。
当然だ。
私だって……クロヴィス様の怒りが向けられたなら、正気でいられる気がしない。
「ラシェルをイジメたって、どういう意味?」
「ち、違うんです。私は、なにもしていません……」
「……正直に答えろって、言ったよな?」
呟かれた言葉と共に、クロヴィス様が手を薙いだ。
同時に、カチンという音が響き、エミリーが身につけていたネックレスが床に転がった。
ネックレスが切り裂かれたのだと気付いた瞬間に、エミリーの顔が青ざめる。
あと少しクロヴィス様が本気を出せば……彼女には死が訪れてていたのだ。
「ひ、ひぃぃぃ!!!! いやぁぁ!」
「黙れ。さっさと言え」
「わ、分かりました。い、言います!」
怯え切ったエミリーは、流石に私も居る前でウソは吐けないと思ったのだろう。
思ったよりも素直に真実を話し始めた。
「イ、イジメたって言っても、軽いことだけです! 泥水をかけたり、少し叩いたり!」
「他には? 隠しても直ぐに分かる。正直に答えろ」
「ほ、ほかには……ラシェルの食事や、休眠時間を削るように私も指示をしました。もし実行すれば……金銭を与えると言って……」
「他には?」
「それと……貴族達にラシェルの悪評を流していたの。もう二度と……社交界に出られないように」
そんなことまでしていたなんて……初耳だった。
「笑えない嫌がらせだな」
「め、目障りだったんです! いつまでもクロヴィス様が死んだことを公表させないために皇宮に残り続けて……セドア様には私だけを見てもらいたかったのに、その女がいるせいで––!」
まくし立てるようなかん高いエミリーの声が突然止まった。
彼女の口元が凍っていたのだ。
「もう、いい。黙ってろ」
「ん、んー!」
「ラシェル、さっきの話は本当か? 俺のために、ここに残っていたのか?」
クロヴィス様が私へと問いかけてくる。
その瞳は何処か悲しそうでありながら、嬉しそうにも見えた。
隠す必要もないため、私は頷く。
「はい」
「そうか……俺のせいで苦しい想いをさせたな」
「そんな! 私はクロヴィス様が帰って来てくれた事で……報われました」
「ありがと。ラシェルのおかげで……セドアを思いっきり殴り飛ばすことができる」
クロヴィス様は悲し気な表情を一転させ、不敵な笑みを浮かべた。
そして再び振り返り、エミリーへと手を向ける。
「さて、お前の処罰がまだだったな」
「んー! んー!」
口元が凍って声が出せないエミリーに、クロヴィス様が呟いた。
同時に、彼の腕がパキパキと音を鳴らして凍っていき、鋭利な刃物のように変化する。
「俺のラシェルを傷つけたんだ。覚悟はしてるな?」
「んー!」
「その口ごと、切り裂いてやるよ」
氷の刃物がエミリーへと近づいた時、彼女の瞳はぐるりと白目をむいた。
そのまま倒れ込み、恐怖で気絶したのだ。
だが、次の瞬間。
クロヴィス様が私を見て、呟いた。
「さて。セドア……いい加減に姿を見せろよ」
「え……?」
呟きと同時に、クロヴィス様が私の腕を掴んで引き寄せた。
振り返ればいつの間にかセドア様がおり、クロヴィス様の魔法によって腕を少し切り裂かれている。
「セドア。五年前よりも、透明化の魔法は上手くなってるな」
「っ!? どうして分かった!?」
「お前程度の魔法で、俺を欺けると思ったか?」
「……くそっ」
どうやらセドア様は身を隠して私の背後に迫っていたらしい。
対峙した二人は、本気で殺し合いをしようとしている。
その緊迫感に、声がでない。
「クロヴィス……どうして、生きている!? お前の死体は確かに確認したはずだ!」
「俺が聞きたいぐらいだ。死体なんてどこにあった? 俺を殺そうとした狙いも聞かせろ」
「答える必要はない! お前は……ここで殺す!」
どういうこと……?
セドア様が、クロヴィス様を殺そうとした?
疑問が溢れるが、今は口出しなんて出来る雰囲気ではなかった。
しかしそんな時、黙っていた私へとセドア様が指を向けた。
「クロヴィス……ラシェルを庇って死ね」
セドア様の言葉通り、私へと魔法が放たれ、炎がこちらに迫る。
私には避ける技量はなく、恐怖から目をつぶったが……
「無事か? ラシェル」
「ク、クロヴィス様?」
瞳を開けば、クロヴィス様が私を抱きしめながら笑っている。
庇ってくれたのだと……彼の少し火傷した手で分かった。
「お、俺の全魔力が……そんなはずがない! 俺はお前を超えるために努力して……成長していたはずなのに……ラシェルに相応しいのは、俺のはずなのに……」
「ラシェル……いつも通り頼めるか?」
「っ!! は、はい!」
セドア様の反応など気にせずにクロヴィス様が『頼めるか?』と聞いてきて、私は自然と動いていた。
彼の火傷した腕に触れて魔力を込める。
いつも通り……五年前と同様に、彼の傷を治していく。
「やっぱりラシェルがいれば、俺は絶対に死なないな」
「クロヴィス様……」
見つめ合っていた時、セドア様が私達へと叫んだ。
「クロヴィス! ラシェルから離れろ! その女は俺の物だ!」
「あと少しだけ待ってて。ラシェル」
言うが早いか、クロヴィス様は駆けだす。
その勢いのまま、セドア様を力の限り殴りつけた。
「うぐっっ!!!?」
「俺がラシェルを手放すはずないだろ」
殴りつけられて、セドア様は壁へと叩きつけられた。
血反吐と荒い呼吸を吐き、彼は悔し気に私達を睨んだ。
「くそ……お前のような下民の血が混ざった者には、ラシェルは相応しくな––」
「黙ってろ」
「っ!? あぁぁ!!」
セドア様の激情を灯した瞳に返すように、氷の槍が彼の肩を貫いた。
痛みで絶叫した彼を、クロヴィス様が見下ろす。
「ようやく、話し合いができそうだな」
「じ、次期皇帝候補である俺にこんな事をしたのだぞ、貴様など処刑に……」
「どうにかなる方法があるから、俺はこんな事をしてんだよ。セドア」
「なっ!?」
「ラシェルが俺の死の公表を食い止めてくれていたおかげで……お前から全てを奪うことができそうだ」
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