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第十三章:真実の暴露
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結婚式を目前に控えたある夜、アレクシスは静かに燃える暖炉の前で、エリアスに一つの提案をした。
「お前の過去を、すべて公にしよう」
その言葉に、エリアスは手にした刺繍の布を取り落としそうになった。
彼がアレクシスのために心を込めて縫っていた、新しいカフス用の飾り布だった。
「ですが……そんなことをすれば、アレクシスに多大な迷惑が……」
エリアスの不安そうな表情を見て、アレクシスは彼の隣に腰を下ろし、その震える手を優しく包み込んだ。
「隠し続ける必要など、どこにもない。
お前は何も悪いことなどしていないのだから。真に罪深く、恥じるべきは、お前を裏切り、その尊厳を踏みにじった者たちだ」
アレクシスは、エリアスを保護してすぐに、彼の過去を徹底的に調査させていた。
元アルビオン王国ラティス公爵家のΩの子息、エリアス・フォン・ラティス。
希少な「恵みの魔法」を持ちながら、政略の道具として利用され、最後は偽りの罪を着せられて追放された悲劇の青年。
その報告書を読んだ時、アレクシスは自らの過去と重なるその境遇に、激しい怒りと共感を覚えた。
「実は、俺にもお前と似たような過去がある」
アレクシスの突然の告白に、エリアスは驚いて顔を上げた。
いつも完璧で、揺るぎない自信に満ちているように見えるこの男が、初めて見せる弱さの片鱗だった。
「俺が『氷血公爵』と呼ばれるようになったのには、理由があるんだ」
彼の銀灰色の瞳に、深い痛みの色が影を落とした。
それは、エリアスが鏡の中の自分に見出すものと、同じ種類の色だった。
「俺にも、かつて……心を許し、将来を誓った相手がいた。ジュリアンという名の、美しく聡明なΩだった」
エリアスは息を呑んだ。
アレクシスが自らの過去の恋愛について語るのを聞くのは、もちろん初めてのことだった。
胸の奥が、ちくりと痛んだ。
「彼は隣国の侯爵子息で、我々は政略などではなく、純粋な愛情で結ばれるはずだった。
少なくとも、俺はそう信じきっていた。しかし……」
アレクシスの声が、わずかに震えた。
その鋼のような男が、これほど感情を露わにするのを、エリアスは初めて見た。
「結婚式の前夜、彼は忽然と姿を消した。
そして、俺が唯一無二の親友だと信じ、背中を預けていた騎士団長のヴァレリーと共に、俺の財産の一部を奪って駆け落ちしたのだ」
エリアスの胸が、自分のことのように痛んだ。
彼もまた、愛する者と信じていた親友に、同時に裏切られていたのだ。その絶望の深さは、痛いほどに分かる。
「彼らは最初から、俺の地位と財産だけが目当てだった。ジュリアンが俺に見せた愛情も、優しさも、すべては計画的な裏切りのための芝居だったのだ」
「アレクシス……」
「その時から、俺は二度と誰も信じないと誓った。
心を厚い氷で覆い、感情を殺して生きてきた。そうしなければ、壊れてしまいそうだったからだ。
いつしか人は俺を『氷血公爵』と呼ぶようになった」
アレクシスは、エリアスの手をさらに強く握った。
その手は、彼自身の心の震えを抑えようとしているかのようだった。
「だが、お前と出会って、俺の凍てついた心は溶け始めた。
お前の優しさ、その強さ、けして汚されることのない魂の純粋さ……そのすべてが、凍り付いていた俺の世界に、再び光を灯してくれた」
エリアスの目に、熱い涙が浮かんだ。彼の孤独を、痛みを、これほどまでに感じたことはなかった。
「俺たちは似ている。
共に信じた者に裏切られ、共に深く傷ついた。だからこそ、俺はお前の痛みが手に取るように分かる。そして、お前を二度と傷つけさせはしないと誓う」
「ですが、僕の過去を明らかにすることで、名声に傷が……」
「俺が全力でお前を守る。もう二度と、誰にもお前を傷つけさせはしない」
アレクシスの声には、絶対的な王者の決意が込められていた。
「お前を裏切った者たちに、その罪の重さを自覚させ、正当な報いを受けさせる。それが、お前を愛する俺の、使命であり権利だ」
――結婚式当日。
ルミナス王国の大聖堂は、各国の王侯貴族で埋め尽くされ、荘厳な雰囲気に包まれていた。
その参列者の中には、青ざめた顔で硬直するジークフリート王子の姿もあった。
彼の隣には、招待されていないにもかかわらず、ジークフリートの隣にはオリヴァーが、血の気の失せた顔で座っている。
純白の衣装に身を包んだエリアスが、アレクシスに導かれて祭壇に進む。
その神々しいまでの美しさに、会場からはため息が漏れた。そして、誓いの言葉が交わされた後、アレクシスは集まったすべての人々に向き直り、衝撃的な言葉を放った。
「本日、ここに集まってくださった皆様に、感謝を述べると共に、一つの真実をお伝えしたい」
会場が静まり返る中、アレクシスは愛おしそうにエリアスの手を取り、高らかに宣言した。
「本日、私の伴侶となったこのエリアスは、元アルビオン王国ラティス公爵家の子息、エリアス・フォン・ラティスである」
その名を聞いた瞬間、会場は大きな衝撃に包まれた。
特にアルビオン王国から来た貴族たちは、信じられないといった表情で顔を見合わせている。
ジークフリートとオリヴァーの顔は、もはや死人のように白かった。
「彼は、その類稀なる『恵みの魔法』の力を利用しようとした者たちによって陥れられ、無実の罪を着せられて故国を追われた。
しかし、真実は必ず白日の下に晒される」
ジークフリートが、屈辱に顔を歪めて立ち上がろうとしたが、周囲からの好奇と非難が入り混じった視線に射抜かれ、再び力なく椅子に沈んだ。
「奇しくも私もまた、過去に愛した者と親友に裏切られた経験がある。
その絶望の闇の中で、私は真実の愛の尊さを学んだ」
アレクシスの静かな、しかし力強い告白に、会場は水を打ったように静まり返った。
彼の「氷血公爵」という異名の由来を、人々は初めて知ったのだ。
「エリアスは、その聖なる力で多くの人々を救い、荒れた大地を豊かにしてきた。そのような清らかな魂を持つ者を陥れた者たちの罪は、万死に値するほどに重い」
アレクシスの言葉は、明確な断罪の響きを持っていた。
そして、エリアスが一歩前に進み出た。
彼の姿は、もうあの雨の夜に絶望していたか弱いΩの面影はなく、公爵の番たる気品と自信に満ち溢れていた。
「僕は、エリアス・フォン・ラティスとして生まれ、多くの苦しみと悲しみを経験いたしました。
しかし、アレクシスと出会い、真実の愛とは何かを知ることができました」
彼の澄んだ声は、大聖堂の隅々にまで清らかに響き渡った。
「過去の痛みが、完全に消えることはないのかもしれません。ですが、今は幸せです。心から愛する人と共に、新しい人生を歩んでいけるのですから」
その健気で力強い言葉に、会場からは温かい拍手が沸き起こった。
多くの者が、二人の愛の物語に心を打たれていた。
しかし、ジークフリートとオリヴァーの耳には、その拍手が自分たちへの非難の声のように聞こえていた。
自分たちの罪が、これほどまでに公然と暴露されるとは、夢にも思っていなかった。
「これより、我ら二人は夫婦として、ルミナス王国のさらなる発展と、アルビオン王国との真の友好関係のために尽力することを誓います」
アレクシスの最後の宣言に、再び万雷の拍手が響き渡った。
式が終わり、祝宴の喧騒の中、ジークフリートとオリヴァーは逃げるように会場を後にしようとした。
しかし、その背中に、氷のように冷たい声が突き刺さる。
「ジークフリート王子。
そして、オリヴァー・アシュフォード子息。
少し、お話が……」
振り返ると、そこには感情の読めない笑みを浮かべたアレクシスが立っていた。
「お前の過去を、すべて公にしよう」
その言葉に、エリアスは手にした刺繍の布を取り落としそうになった。
彼がアレクシスのために心を込めて縫っていた、新しいカフス用の飾り布だった。
「ですが……そんなことをすれば、アレクシスに多大な迷惑が……」
エリアスの不安そうな表情を見て、アレクシスは彼の隣に腰を下ろし、その震える手を優しく包み込んだ。
「隠し続ける必要など、どこにもない。
お前は何も悪いことなどしていないのだから。真に罪深く、恥じるべきは、お前を裏切り、その尊厳を踏みにじった者たちだ」
アレクシスは、エリアスを保護してすぐに、彼の過去を徹底的に調査させていた。
元アルビオン王国ラティス公爵家のΩの子息、エリアス・フォン・ラティス。
希少な「恵みの魔法」を持ちながら、政略の道具として利用され、最後は偽りの罪を着せられて追放された悲劇の青年。
その報告書を読んだ時、アレクシスは自らの過去と重なるその境遇に、激しい怒りと共感を覚えた。
「実は、俺にもお前と似たような過去がある」
アレクシスの突然の告白に、エリアスは驚いて顔を上げた。
いつも完璧で、揺るぎない自信に満ちているように見えるこの男が、初めて見せる弱さの片鱗だった。
「俺が『氷血公爵』と呼ばれるようになったのには、理由があるんだ」
彼の銀灰色の瞳に、深い痛みの色が影を落とした。
それは、エリアスが鏡の中の自分に見出すものと、同じ種類の色だった。
「俺にも、かつて……心を許し、将来を誓った相手がいた。ジュリアンという名の、美しく聡明なΩだった」
エリアスは息を呑んだ。
アレクシスが自らの過去の恋愛について語るのを聞くのは、もちろん初めてのことだった。
胸の奥が、ちくりと痛んだ。
「彼は隣国の侯爵子息で、我々は政略などではなく、純粋な愛情で結ばれるはずだった。
少なくとも、俺はそう信じきっていた。しかし……」
アレクシスの声が、わずかに震えた。
その鋼のような男が、これほど感情を露わにするのを、エリアスは初めて見た。
「結婚式の前夜、彼は忽然と姿を消した。
そして、俺が唯一無二の親友だと信じ、背中を預けていた騎士団長のヴァレリーと共に、俺の財産の一部を奪って駆け落ちしたのだ」
エリアスの胸が、自分のことのように痛んだ。
彼もまた、愛する者と信じていた親友に、同時に裏切られていたのだ。その絶望の深さは、痛いほどに分かる。
「彼らは最初から、俺の地位と財産だけが目当てだった。ジュリアンが俺に見せた愛情も、優しさも、すべては計画的な裏切りのための芝居だったのだ」
「アレクシス……」
「その時から、俺は二度と誰も信じないと誓った。
心を厚い氷で覆い、感情を殺して生きてきた。そうしなければ、壊れてしまいそうだったからだ。
いつしか人は俺を『氷血公爵』と呼ぶようになった」
アレクシスは、エリアスの手をさらに強く握った。
その手は、彼自身の心の震えを抑えようとしているかのようだった。
「だが、お前と出会って、俺の凍てついた心は溶け始めた。
お前の優しさ、その強さ、けして汚されることのない魂の純粋さ……そのすべてが、凍り付いていた俺の世界に、再び光を灯してくれた」
エリアスの目に、熱い涙が浮かんだ。彼の孤独を、痛みを、これほどまでに感じたことはなかった。
「俺たちは似ている。
共に信じた者に裏切られ、共に深く傷ついた。だからこそ、俺はお前の痛みが手に取るように分かる。そして、お前を二度と傷つけさせはしないと誓う」
「ですが、僕の過去を明らかにすることで、名声に傷が……」
「俺が全力でお前を守る。もう二度と、誰にもお前を傷つけさせはしない」
アレクシスの声には、絶対的な王者の決意が込められていた。
「お前を裏切った者たちに、その罪の重さを自覚させ、正当な報いを受けさせる。それが、お前を愛する俺の、使命であり権利だ」
――結婚式当日。
ルミナス王国の大聖堂は、各国の王侯貴族で埋め尽くされ、荘厳な雰囲気に包まれていた。
その参列者の中には、青ざめた顔で硬直するジークフリート王子の姿もあった。
彼の隣には、招待されていないにもかかわらず、ジークフリートの隣にはオリヴァーが、血の気の失せた顔で座っている。
純白の衣装に身を包んだエリアスが、アレクシスに導かれて祭壇に進む。
その神々しいまでの美しさに、会場からはため息が漏れた。そして、誓いの言葉が交わされた後、アレクシスは集まったすべての人々に向き直り、衝撃的な言葉を放った。
「本日、ここに集まってくださった皆様に、感謝を述べると共に、一つの真実をお伝えしたい」
会場が静まり返る中、アレクシスは愛おしそうにエリアスの手を取り、高らかに宣言した。
「本日、私の伴侶となったこのエリアスは、元アルビオン王国ラティス公爵家の子息、エリアス・フォン・ラティスである」
その名を聞いた瞬間、会場は大きな衝撃に包まれた。
特にアルビオン王国から来た貴族たちは、信じられないといった表情で顔を見合わせている。
ジークフリートとオリヴァーの顔は、もはや死人のように白かった。
「彼は、その類稀なる『恵みの魔法』の力を利用しようとした者たちによって陥れられ、無実の罪を着せられて故国を追われた。
しかし、真実は必ず白日の下に晒される」
ジークフリートが、屈辱に顔を歪めて立ち上がろうとしたが、周囲からの好奇と非難が入り混じった視線に射抜かれ、再び力なく椅子に沈んだ。
「奇しくも私もまた、過去に愛した者と親友に裏切られた経験がある。
その絶望の闇の中で、私は真実の愛の尊さを学んだ」
アレクシスの静かな、しかし力強い告白に、会場は水を打ったように静まり返った。
彼の「氷血公爵」という異名の由来を、人々は初めて知ったのだ。
「エリアスは、その聖なる力で多くの人々を救い、荒れた大地を豊かにしてきた。そのような清らかな魂を持つ者を陥れた者たちの罪は、万死に値するほどに重い」
アレクシスの言葉は、明確な断罪の響きを持っていた。
そして、エリアスが一歩前に進み出た。
彼の姿は、もうあの雨の夜に絶望していたか弱いΩの面影はなく、公爵の番たる気品と自信に満ち溢れていた。
「僕は、エリアス・フォン・ラティスとして生まれ、多くの苦しみと悲しみを経験いたしました。
しかし、アレクシスと出会い、真実の愛とは何かを知ることができました」
彼の澄んだ声は、大聖堂の隅々にまで清らかに響き渡った。
「過去の痛みが、完全に消えることはないのかもしれません。ですが、今は幸せです。心から愛する人と共に、新しい人生を歩んでいけるのですから」
その健気で力強い言葉に、会場からは温かい拍手が沸き起こった。
多くの者が、二人の愛の物語に心を打たれていた。
しかし、ジークフリートとオリヴァーの耳には、その拍手が自分たちへの非難の声のように聞こえていた。
自分たちの罪が、これほどまでに公然と暴露されるとは、夢にも思っていなかった。
「これより、我ら二人は夫婦として、ルミナス王国のさらなる発展と、アルビオン王国との真の友好関係のために尽力することを誓います」
アレクシスの最後の宣言に、再び万雷の拍手が響き渡った。
式が終わり、祝宴の喧騒の中、ジークフリートとオリヴァーは逃げるように会場を後にしようとした。
しかし、その背中に、氷のように冷たい声が突き刺さる。
「ジークフリート王子。
そして、オリヴァー・アシュフォード子息。
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