32 / 151
二章 ご寵愛されてます
2.アレクサンテリ陛下の嫉妬
しおりを挟む
アレクサンテリ陛下の側近といえば、小さなころからご一緒だったのだろうか。
わたくしはユリウス様に聞きたくてそわそわしていた。
「レイシーの好きなキッシュがあるよ。かぼちゃのプリンも好きだよね。モンブランは?」
「アレクサンテリ陛下、わたくし、自分で取れます」
「遠慮をしないで」
わたくしの好きなものをアレクサンテリ陛下がお皿に取り分けてくださる。キッシュもかぼちゃのプリンもモンブランも大好きだが、アレクサンテリ陛下にしてもらっていると思うと恥ずかしくなる。
頬を染めるわたくしに、ユリウス様はいい笑顔を見せている。
「『アレクサンテリ陛下』ですか。いい響きですね。わたしも呼ばせてもらいたいものです」
「遠慮する」
「皇帝陛下はレイシー殿下のことが大事で堪らないようですね。普段はお茶の時間すら休憩しないのに、レイシー殿下と婚約されてから、レイシー殿下とお茶をするために執務をものすごい勢いで終わらせて、皇帝宮に戻っていらっしゃいますからね」
「余計なことを言うな、ユリウス」
「いいえ、言わせていただきます。皇帝陛下は働きすぎなのですよ。わたしたちも仕事ができるのですから、ある程度は任せてくださっていいのに。レイシー殿下も言ってやってください。『皇帝陛下と一緒に過ごす時間がもっと欲しいので、執務を他のものに振り分けてください』と」
慇懃だが遠慮のない口調で言うユリウス様に、わたくしはアレクサンテリ陛下を見上げた。わたくしの横に座ってわたくしの世話を焼いているアレクサンテリ陛下は、わたくしと目が合うとユリウス様に向けるうんざりとした表情を一転させて笑顔にした。
「レイシー、気にしないで食べていいからね」
「アレクサンテリ陛下はそんなにお忙しいのですか?」
「全ての仕事を自分でなさろうとしてしまうのです。確かに皇帝陛下でしかできない執務もたくさんあります。ですが、他のものに振り分けていい仕事もあるのです」
「ユリウス!」
「わたくしは、アレクサンテリ陛下に無理をしてほしくないと思っています」
わたくしが意見を口に出すと、アレクサンテリ陛下の眉が下がる。それでも、知ってしまったからにはわたくしは不敬かもしれないけれど、口出しせずにはいられなかった。
「アレクサンテリ陛下が全ての執務をこなしていたら、アレクサンテリ陛下が御病気をなさったり、休みたいと思ったときに、皇帝宮の執務が滞ります。仕事をできるものに振り分けるのは、皇宮の執務を滞りなく行うためには、大切なことだと思います」
全てのことをアレクサンテリ陛下がやってしまったら、その仕事に関して把握しているのはアレクサンテリ陛下しかいなくなってしまう。そうなると、アレクサンテリ陛下が抜けたときに、誰もその仕事を肩代わりすることができない。
通常から仕事を振り分けておけば、アレクサンテリ陛下が抜けることになっても、皇帝陛下以外が判断できない仕事以外は滞りなく執務が進められる。
貴族の学園で学んできたが、仕事を振り分けることは最初は引継ぎなどが面倒で、自分でしてしまった方が楽に感じられるものだが、長期の領地経営を考えれば、自分に何かあったときの保険となるので大事なことだった。
わたくしが意見すると、ユリウス様が拍手している。
ため息をついてアレクサンテリ陛下がわたくしの肩を抱き寄せる。
「わたしの妃はどうしてこんなにも聡明なのだろう。そんな風に言われてしまうと、従うしかなくなってしまうではないか」
「アレクサンテリ陛下がわたくしに従うなど恐れ多いです」
「レイシーの言っていることは正しい。わたしが一人で背負いすぎていたのだ」
納得してくださったようでよかったが、わたくしは言い過ぎたかもしれないとアレクサンテリ陛下に謝った。
「差し出がましい口を聞きました」
「いや、レイシーに皇后の素質があると実感させられた。やはりレイシーは素晴らしい」
手放しで褒められてわたくしが戸惑っていると、ユリウス様が咳払いをする。そうだった、わたくしはアレクサンテリ陛下に肩を抱かれているのだ。二人掛けのソファに二人で座っている時点で距離が近いと思っていたが、皇太后陛下とユリウス様の前で肩を抱かれるのはさすがに恥ずかしい。
そっとアレクサンテリ陛下の腕を抜け出すと、アレクサンテリ陛下は残念そうな表情になる。
「さすがはレイシー殿下ですね、わたくしたちが十年間皇帝陛下に言い続けていたことが、やっと叶えられそうです」
「妃殿下は頼りになります。皇帝陛下が妃殿下を皇后陛下に望むのも分かります」
皇太后陛下にもユリウス様にも絶賛されてわたくしは照れてしまった。
赤くなる頬を押さえていると、アレクサンテリ陛下が柘榴の瞳で鋭くユリウス様を睨み付ける。
「レイシーのことをそのように見るな。減る」
「見られたくらいでは減りません」
「レイシー、ユリウスは独身なのだ。レイシーには一番近付けたくなかった」
「わたくしはアレクサンテリ陛下以外を想うことはありません」
つい口を突いて出てしまったが、皇太后陛下とユリウス様の前でアレクサンテリ陛下に盛大に告白してしまったことに気付いて、ますます頬が熱くなってくるわたくしに、皇太后陛下もユリウス様も微笑んでいる。
「皇帝陛下とレイシー殿下は仲睦まじいことで」
「安心なさってください。結婚を待ってもらっているだけで、わたしには愛しい婚約者がいます。妃殿下に心を奪われるようなことはありません」
温かく見守られている気がするが、わたくしは居心地が悪くて、話題を変えることにした。
「ユリウス様は、何歳のころからアレクサンテリ陛下のおそばにいたのですか?」
「五歳のときに、七歳の皇帝陛下の遊び相手に選ばれました。皇帝陛下とは従兄弟同士なので、幼いころから交流がありましたが、六歳のときに皇帝陛下は前皇帝陛下を失われて、逃げ延びた先で助けてくれた大切な方も亡くなったということで、とても落ち込んでおられました」
七歳のアレクサンテリ陛下は、カイエタン宰相閣下が当時は皇帝陛下代理だったはずだが、お父上の前皇帝陛下とセシルを失った悲しみから立ち直れていなかったのだろう。
そのことを考えると胸が痛くなる。
「皇帝陛下とは共に学んだ学友でもあります。他にシリル・ロセル殿とテオ・グランディ殿も皇帝陛下が幼いときからの遊び相手で、今は側近になっています」
「他にもおられるのですね」
「シリル殿は侯爵家嫡男、グランディ殿は侯爵家次男で、二人とも皇宮で皇帝陛下と共に執務を行っています」
アレクサンテリ陛下には三人の側近がいて、その方々と共に執務を行っているようだ。
「これまでは皇帝陛下がお一人で仕事をこなすことが多かったのですが、これからはわたしたちにも振り分けてくださるでしょう。妃殿下が皇帝陛下に進言してくださったおかげです」
子爵家出身のわたくしが、アレクサンテリ陛下の皇后になるだなんて恐れ多いと思う気持ちがあったのは確かだが、公爵家のユリウス様はわたくしを認めてくださっているようだ。
「レイシー、ユリウスとばかり話していないで、わたしと話してくれないのかな?」
「すみません、アレクサンテリ陛下。アレクサンテリ陛下の小さいころのことを聞きたかったので」
「それはわたしに直接聞けばよくないかな?」
「ご本人が思っていることと、周囲が見てきたことは違いますからね」
あくまでもアレクサンテリ陛下のことが知りたいのだと強調するわたくしに、アレクサンテリ陛下は納得できないご様子だった。
「皇帝陛下はとても優秀で、なんでもこなせましたが、趣味もなく、楽しみというものを持ったことがないお方でした。それが、二十二歳のときに急に刺繍の収集を始められまして」
「ユリウス、余計なことは言わなくていい」
アレクサンテリ陛下はユリウス様の話を遮ったが、わたくしはその続きを知っているような気がする。
アレクサンテリ陛下が集めていたのはわたくしが刺繍したハンカチや布だ。
そういえば、全部買い取っていたというから、ハンカチは使っているにしろ、他の布はどうしたのだろう。明らかに女性用の布もあったはずだ。
「アレクサンテリ陛下、買い集めていて布はどうされたのですか?」
「大切にしまってある」
「え? 使っていないのですか?」
「レイシーの刺繍した布を、誰かに与えることはできなかった。わたしが身に着けられるものは加工させたが、それ以外のものはしまってある」
そうだったのか。
確かに男性用には使いにくい布もたくさんあったはずだ。
「その布、わたくしに加工させてくださいませんか?」
「何を作ってくれるのかな?」
「アレクサンテリ陛下が使えるような大小の袋に仕立てます。袋だったら、柄などを気にしなくてもいいでしょう」
「それは嬉しいな。レイシーの刺繍を持ち歩けるのだね」
わたくしの提案にアレクサンテリ陛下は喜んでくださった。
ユリウス様からもっとアレクサンテリ陛下のお話を聞きたかったが、今日はこのくらいにしておいた方がいいようだ。
わたくしがアレクサンテリ陛下を見上げると、アレクサンテリ陛下はわたくしの手を取って立ち上がった。
「母上、ユリウス、今日はこれで失礼します」
「またお茶を致しましょうね、レイシー殿下」
「本日はご一緒できて光栄でした、妃殿下」
皇太后陛下とユリウス様に挨拶をされて、わたくしはサンルームを出てアレクサンテリ陛下と共に皇帝宮に戻った。
わたくしはユリウス様に聞きたくてそわそわしていた。
「レイシーの好きなキッシュがあるよ。かぼちゃのプリンも好きだよね。モンブランは?」
「アレクサンテリ陛下、わたくし、自分で取れます」
「遠慮をしないで」
わたくしの好きなものをアレクサンテリ陛下がお皿に取り分けてくださる。キッシュもかぼちゃのプリンもモンブランも大好きだが、アレクサンテリ陛下にしてもらっていると思うと恥ずかしくなる。
頬を染めるわたくしに、ユリウス様はいい笑顔を見せている。
「『アレクサンテリ陛下』ですか。いい響きですね。わたしも呼ばせてもらいたいものです」
「遠慮する」
「皇帝陛下はレイシー殿下のことが大事で堪らないようですね。普段はお茶の時間すら休憩しないのに、レイシー殿下と婚約されてから、レイシー殿下とお茶をするために執務をものすごい勢いで終わらせて、皇帝宮に戻っていらっしゃいますからね」
「余計なことを言うな、ユリウス」
「いいえ、言わせていただきます。皇帝陛下は働きすぎなのですよ。わたしたちも仕事ができるのですから、ある程度は任せてくださっていいのに。レイシー殿下も言ってやってください。『皇帝陛下と一緒に過ごす時間がもっと欲しいので、執務を他のものに振り分けてください』と」
慇懃だが遠慮のない口調で言うユリウス様に、わたくしはアレクサンテリ陛下を見上げた。わたくしの横に座ってわたくしの世話を焼いているアレクサンテリ陛下は、わたくしと目が合うとユリウス様に向けるうんざりとした表情を一転させて笑顔にした。
「レイシー、気にしないで食べていいからね」
「アレクサンテリ陛下はそんなにお忙しいのですか?」
「全ての仕事を自分でなさろうとしてしまうのです。確かに皇帝陛下でしかできない執務もたくさんあります。ですが、他のものに振り分けていい仕事もあるのです」
「ユリウス!」
「わたくしは、アレクサンテリ陛下に無理をしてほしくないと思っています」
わたくしが意見を口に出すと、アレクサンテリ陛下の眉が下がる。それでも、知ってしまったからにはわたくしは不敬かもしれないけれど、口出しせずにはいられなかった。
「アレクサンテリ陛下が全ての執務をこなしていたら、アレクサンテリ陛下が御病気をなさったり、休みたいと思ったときに、皇帝宮の執務が滞ります。仕事をできるものに振り分けるのは、皇宮の執務を滞りなく行うためには、大切なことだと思います」
全てのことをアレクサンテリ陛下がやってしまったら、その仕事に関して把握しているのはアレクサンテリ陛下しかいなくなってしまう。そうなると、アレクサンテリ陛下が抜けたときに、誰もその仕事を肩代わりすることができない。
通常から仕事を振り分けておけば、アレクサンテリ陛下が抜けることになっても、皇帝陛下以外が判断できない仕事以外は滞りなく執務が進められる。
貴族の学園で学んできたが、仕事を振り分けることは最初は引継ぎなどが面倒で、自分でしてしまった方が楽に感じられるものだが、長期の領地経営を考えれば、自分に何かあったときの保険となるので大事なことだった。
わたくしが意見すると、ユリウス様が拍手している。
ため息をついてアレクサンテリ陛下がわたくしの肩を抱き寄せる。
「わたしの妃はどうしてこんなにも聡明なのだろう。そんな風に言われてしまうと、従うしかなくなってしまうではないか」
「アレクサンテリ陛下がわたくしに従うなど恐れ多いです」
「レイシーの言っていることは正しい。わたしが一人で背負いすぎていたのだ」
納得してくださったようでよかったが、わたくしは言い過ぎたかもしれないとアレクサンテリ陛下に謝った。
「差し出がましい口を聞きました」
「いや、レイシーに皇后の素質があると実感させられた。やはりレイシーは素晴らしい」
手放しで褒められてわたくしが戸惑っていると、ユリウス様が咳払いをする。そうだった、わたくしはアレクサンテリ陛下に肩を抱かれているのだ。二人掛けのソファに二人で座っている時点で距離が近いと思っていたが、皇太后陛下とユリウス様の前で肩を抱かれるのはさすがに恥ずかしい。
そっとアレクサンテリ陛下の腕を抜け出すと、アレクサンテリ陛下は残念そうな表情になる。
「さすがはレイシー殿下ですね、わたくしたちが十年間皇帝陛下に言い続けていたことが、やっと叶えられそうです」
「妃殿下は頼りになります。皇帝陛下が妃殿下を皇后陛下に望むのも分かります」
皇太后陛下にもユリウス様にも絶賛されてわたくしは照れてしまった。
赤くなる頬を押さえていると、アレクサンテリ陛下が柘榴の瞳で鋭くユリウス様を睨み付ける。
「レイシーのことをそのように見るな。減る」
「見られたくらいでは減りません」
「レイシー、ユリウスは独身なのだ。レイシーには一番近付けたくなかった」
「わたくしはアレクサンテリ陛下以外を想うことはありません」
つい口を突いて出てしまったが、皇太后陛下とユリウス様の前でアレクサンテリ陛下に盛大に告白してしまったことに気付いて、ますます頬が熱くなってくるわたくしに、皇太后陛下もユリウス様も微笑んでいる。
「皇帝陛下とレイシー殿下は仲睦まじいことで」
「安心なさってください。結婚を待ってもらっているだけで、わたしには愛しい婚約者がいます。妃殿下に心を奪われるようなことはありません」
温かく見守られている気がするが、わたくしは居心地が悪くて、話題を変えることにした。
「ユリウス様は、何歳のころからアレクサンテリ陛下のおそばにいたのですか?」
「五歳のときに、七歳の皇帝陛下の遊び相手に選ばれました。皇帝陛下とは従兄弟同士なので、幼いころから交流がありましたが、六歳のときに皇帝陛下は前皇帝陛下を失われて、逃げ延びた先で助けてくれた大切な方も亡くなったということで、とても落ち込んでおられました」
七歳のアレクサンテリ陛下は、カイエタン宰相閣下が当時は皇帝陛下代理だったはずだが、お父上の前皇帝陛下とセシルを失った悲しみから立ち直れていなかったのだろう。
そのことを考えると胸が痛くなる。
「皇帝陛下とは共に学んだ学友でもあります。他にシリル・ロセル殿とテオ・グランディ殿も皇帝陛下が幼いときからの遊び相手で、今は側近になっています」
「他にもおられるのですね」
「シリル殿は侯爵家嫡男、グランディ殿は侯爵家次男で、二人とも皇宮で皇帝陛下と共に執務を行っています」
アレクサンテリ陛下には三人の側近がいて、その方々と共に執務を行っているようだ。
「これまでは皇帝陛下がお一人で仕事をこなすことが多かったのですが、これからはわたしたちにも振り分けてくださるでしょう。妃殿下が皇帝陛下に進言してくださったおかげです」
子爵家出身のわたくしが、アレクサンテリ陛下の皇后になるだなんて恐れ多いと思う気持ちがあったのは確かだが、公爵家のユリウス様はわたくしを認めてくださっているようだ。
「レイシー、ユリウスとばかり話していないで、わたしと話してくれないのかな?」
「すみません、アレクサンテリ陛下。アレクサンテリ陛下の小さいころのことを聞きたかったので」
「それはわたしに直接聞けばよくないかな?」
「ご本人が思っていることと、周囲が見てきたことは違いますからね」
あくまでもアレクサンテリ陛下のことが知りたいのだと強調するわたくしに、アレクサンテリ陛下は納得できないご様子だった。
「皇帝陛下はとても優秀で、なんでもこなせましたが、趣味もなく、楽しみというものを持ったことがないお方でした。それが、二十二歳のときに急に刺繍の収集を始められまして」
「ユリウス、余計なことは言わなくていい」
アレクサンテリ陛下はユリウス様の話を遮ったが、わたくしはその続きを知っているような気がする。
アレクサンテリ陛下が集めていたのはわたくしが刺繍したハンカチや布だ。
そういえば、全部買い取っていたというから、ハンカチは使っているにしろ、他の布はどうしたのだろう。明らかに女性用の布もあったはずだ。
「アレクサンテリ陛下、買い集めていて布はどうされたのですか?」
「大切にしまってある」
「え? 使っていないのですか?」
「レイシーの刺繍した布を、誰かに与えることはできなかった。わたしが身に着けられるものは加工させたが、それ以外のものはしまってある」
そうだったのか。
確かに男性用には使いにくい布もたくさんあったはずだ。
「その布、わたくしに加工させてくださいませんか?」
「何を作ってくれるのかな?」
「アレクサンテリ陛下が使えるような大小の袋に仕立てます。袋だったら、柄などを気にしなくてもいいでしょう」
「それは嬉しいな。レイシーの刺繍を持ち歩けるのだね」
わたくしの提案にアレクサンテリ陛下は喜んでくださった。
ユリウス様からもっとアレクサンテリ陛下のお話を聞きたかったが、今日はこのくらいにしておいた方がいいようだ。
わたくしがアレクサンテリ陛下を見上げると、アレクサンテリ陛下はわたくしの手を取って立ち上がった。
「母上、ユリウス、今日はこれで失礼します」
「またお茶を致しましょうね、レイシー殿下」
「本日はご一緒できて光栄でした、妃殿下」
皇太后陛下とユリウス様に挨拶をされて、わたくしはサンルームを出てアレクサンテリ陛下と共に皇帝宮に戻った。
266
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる