33 / 151
二章 ご寵愛されてます
3.ガーネくんとの約束
しおりを挟む
セシルの家は食堂だったので、食事は賄いで、一人分ずつ定食のようにして作っていた。
夢の中でセシルになったわたしは、久しぶりに両親が食堂を休みにして近くの町まで買い物に行ったので、それについて行っていた。
髪の色や目の色が目立つガーネくんは、帽子を作ってあげて、それを目深に被っていた。
食堂のお皿や備品などを買い足して、両親が市で食材や調味料を買いに行っている間に、わたしはガーネくんの手を引いて布や布製品を売っているお店に行っていた。
刺繍した布や布製品を買い取ってくれる店主さんは、わたしがガーネくんと一緒だというのに気付いて、声をかけてくれた。
「お嬢ちゃん、今日は弟と一緒かい?」
「そうだよ。体が弱くて外にあまり出られなかったんだけど、元気になってきたので連れて来たんだ」
「そうかい。かわいい子だね。これを上げよう」
刺繍の入った布や小物の値段を決めている間、わたしたちは店の中で待っていなければいけない。店主さんは待っているガーネくんに色とりどりの飴の入った小さな瓶をくれた。もらってもいいものか分からないガーネくんが、わたしの方を見ている。
「ガーネくん、お礼を言ってもらっていいよ」
「ありがとう、おじさん」
「どういたしまして」
飴をもらったのにガーネくんはなんだかあまり嬉しそうではなかった。瓶の蓋を開けてあげると、ガーネくんが飴を一つ取り出して、不思議そうに見ている。
「お口に入れてごらん。甘いよ」
「これ、食べられるの?」
「そうだよ」
教えてあげると、口に飴を入れてガーネくんは柘榴色の目を丸くしていた。
「甘い……おいしい」
「飴、初めて食べたの?」
「うん。ガラス玉かと思った」
これくらいのガラス玉のおもちゃもあるので、ガーネくんは瓶に入っていたのが飴だとは思わなかったようだ。
「おねえちゃんも、どうぞ」
「ありがとう」
瓶をこちらに向けるガーネくんに、わたしも一つもらって飴を舐めた。飴を舐めていると、刺繍した布と小物の値段が決まって、わたしは代金を受け取った。
店から出ると、ガーネくんがぎゅっとわたしの手を握った。
「おとうとじゃない」
「え?」
「ぼく、おとうとじゃないもん」
拗ねたように繰り返すガーネくんに、わたしは苦笑してしまう。
店の中での不満そうな顔は、弟と言われたことが理由だったようだ。
「弟ってことにしとかないと、どこの誰か探られたら、困ることがあるでしょう」
「ぼく、大きくなったらおねえちゃんとけっこんするんだもん。おとうとじゃない」
「もう、ガーネくんったら」
涙目になって一生懸命自己主張するガーネくんがかわいくて、わたしはくすくすと笑ってしまった。
「ガーネくんが大きくなったころ、わたしはおばさんだよ?」
「そんなことない。おねえちゃんはおねえちゃんだよ」
「ガーネくんよりも十歳も年上なんだよ」
「じゅっさいくらい、気にしない。おねえちゃんのことがすき」
目に涙を浮かべて真剣に言うガーネくんに、わたしは笑ってはかわいそうだと思い始めた。
「そういう大事なことは、ガーネくんが大きくなってから決めようね」
「大きくなったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」
「ガーネくんが大きくなっても気持ちが変わらなければね」
手を繋いで歩いていると、ガーネくんが手の甲で涙を拭いて、にっこり笑ったのが分かった。
ガーネくんとずっと一緒にいられるとは思わない。
小さなかわいいガーネくんは本来いるべき場所に戻ったら、わたしのことなど忘れてしまうだろう。
それでも、今日のことはわたしだけは覚えておこうと思っていた。
目を覚ましてから、わたくしは夢の中の感覚が抜けなくて困ってしまった。
こういうことが時々ある。
ガーネくんと暮らしていたセシルがわたくしで、夢の中にいるような気持になってしまうのだ。
顔を洗って身支度を整えて、わたくしは鏡の前に立った。
セシルとよく似た容貌だが、わたくしの目はセシルと違って紫色である。
わたくしはレイシー。
レイシー・ディアン。
鏡の中の自分に言い聞かせて、食堂に行ったのだが、アレクサンテリ陛下を見た瞬間、口をついて名前が出ていた。
「おはよう、ガーネくん」
「レイシー?」
「あ!? 失礼いたしました、アレクサンテリ陛下」
間違えてしまった。
真っ赤になって慌てて訂正するわたくしに、アレクサンテリ陛下が悪戯っぽく笑う。
「ガーネでも構わないのに。おはよう、お姉ちゃん」
「もう、言わないでください。夢を見たので感覚がおかしくなってしまったのです」
赤い顔を両手で隠すわたくしに、アレクサンテリ陛下が問いかけてくる。
「セシルの夢は頻繁に見るのかな?」
「夢を見ないで眠る日はありますが、夢を見て眠る日は大抵、セシルの夢を見ています」
「今日はどんな夢を見たのか教えてくれる?」
アレクサンテリ陛下に聞かれて、わたくしは説明した。
「ガーネくんと町に両親と買い物に行ったときの夢でした。セシルが布のお店に刺繍をした布や小物を売りに行っていたら、ガーネくんが拗ねてしまって」
「その日のことは覚えている。セシルはわたしのことを『弟』と紹介したのだ」
「お嫌でしたか?」
「わたしはセシルと結婚するつもりだったから、弟のように思われていると認めるのはショックだったな」
六歳だったがガーネくんだったアレクサンテリ陛下はあのときのことをはっきりと覚えているようだった。
十六歳の少女が六歳の男の子に結婚したいと言われて、いい返事をするわけがないのだが。
「今は逆だな」
「そうですね。アレクサンテリ陛下の方が十歳年上で、わたくしの方が年下ですね」
そのことに今気づいたわたくしが口にすると、アレクサンテリ陛下の表情が曇る。
「わたしは、『おじさん』だろうか?」
「そんなことはありません。アレクサンテリ陛下はお若いですよ」
「わたしと結婚するのは嫌ではない?」
「嫌ではないです。最初は驚いていましたが、今では結婚できることが嬉しいです」
夢の中でセシルは、ガーネくんが大きくなったころには自分はおばさんだと言っていた。それをアレクサンテリ陛下は気にしているのだろう。
アレクサンテリ陛下はわたくしよりも十歳年上だが、おじさんというわけではなく、若く凛々しい格好いい男性だ。顔立ちも美しくてまばゆいほどで、とてもおじさんなどと呼べない。
そのことを考えながらアレクサンテリ陛下の顔を見ていると、アレクサンテリ陛下がそれに気付いてにっこりと笑う。色素が薄いので目元が朱鷺色に染まるのでそれもとても美しい。
「アレクサンテリ陛下はとてもお美しいです。『おじさん』なんかじゃないです」
「セシルもわたしと同じ年になっても、『おばさん』になどならなかったのに。まぁ、今はレイシーがそばにいてくれるから、構わないか」
セシルのことを話すとき、アレクサンテリ陛下は懐かしさと共に苦しいような表情をする。目の前で死んでしまったセシルのことをずっと想っているのだろう。
わたくしはセシルの記憶を持っているとはいえ、セシルではない。死んでしまったセシルの分だけ空いてしまったアレクサンテリの胸の中を、生涯埋めることはできないのだろう。それでもアレクサンテリ陛下に寄り添って一緒に生きることはできる。
「ずっとおそばにいます」
皇后になることを決めたのだ。
わたくしはアレクサンテリ陛下の隣に生涯立ち続ける。
その覚悟を決めたのだ。
わたくしはアレクサンテリ陛下の唯一の妻になるのだ。
「アレクサンテリ陛下のお嫁さんになってあげますね」
「嬉しいよ、レイシー」
夢のガーネくんの言葉を借りて言えば、アレクサンテリ陛下が嬉しそうに微笑んだ。
夢の中でセシルになったわたしは、久しぶりに両親が食堂を休みにして近くの町まで買い物に行ったので、それについて行っていた。
髪の色や目の色が目立つガーネくんは、帽子を作ってあげて、それを目深に被っていた。
食堂のお皿や備品などを買い足して、両親が市で食材や調味料を買いに行っている間に、わたしはガーネくんの手を引いて布や布製品を売っているお店に行っていた。
刺繍した布や布製品を買い取ってくれる店主さんは、わたしがガーネくんと一緒だというのに気付いて、声をかけてくれた。
「お嬢ちゃん、今日は弟と一緒かい?」
「そうだよ。体が弱くて外にあまり出られなかったんだけど、元気になってきたので連れて来たんだ」
「そうかい。かわいい子だね。これを上げよう」
刺繍の入った布や小物の値段を決めている間、わたしたちは店の中で待っていなければいけない。店主さんは待っているガーネくんに色とりどりの飴の入った小さな瓶をくれた。もらってもいいものか分からないガーネくんが、わたしの方を見ている。
「ガーネくん、お礼を言ってもらっていいよ」
「ありがとう、おじさん」
「どういたしまして」
飴をもらったのにガーネくんはなんだかあまり嬉しそうではなかった。瓶の蓋を開けてあげると、ガーネくんが飴を一つ取り出して、不思議そうに見ている。
「お口に入れてごらん。甘いよ」
「これ、食べられるの?」
「そうだよ」
教えてあげると、口に飴を入れてガーネくんは柘榴色の目を丸くしていた。
「甘い……おいしい」
「飴、初めて食べたの?」
「うん。ガラス玉かと思った」
これくらいのガラス玉のおもちゃもあるので、ガーネくんは瓶に入っていたのが飴だとは思わなかったようだ。
「おねえちゃんも、どうぞ」
「ありがとう」
瓶をこちらに向けるガーネくんに、わたしも一つもらって飴を舐めた。飴を舐めていると、刺繍した布と小物の値段が決まって、わたしは代金を受け取った。
店から出ると、ガーネくんがぎゅっとわたしの手を握った。
「おとうとじゃない」
「え?」
「ぼく、おとうとじゃないもん」
拗ねたように繰り返すガーネくんに、わたしは苦笑してしまう。
店の中での不満そうな顔は、弟と言われたことが理由だったようだ。
「弟ってことにしとかないと、どこの誰か探られたら、困ることがあるでしょう」
「ぼく、大きくなったらおねえちゃんとけっこんするんだもん。おとうとじゃない」
「もう、ガーネくんったら」
涙目になって一生懸命自己主張するガーネくんがかわいくて、わたしはくすくすと笑ってしまった。
「ガーネくんが大きくなったころ、わたしはおばさんだよ?」
「そんなことない。おねえちゃんはおねえちゃんだよ」
「ガーネくんよりも十歳も年上なんだよ」
「じゅっさいくらい、気にしない。おねえちゃんのことがすき」
目に涙を浮かべて真剣に言うガーネくんに、わたしは笑ってはかわいそうだと思い始めた。
「そういう大事なことは、ガーネくんが大きくなってから決めようね」
「大きくなったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」
「ガーネくんが大きくなっても気持ちが変わらなければね」
手を繋いで歩いていると、ガーネくんが手の甲で涙を拭いて、にっこり笑ったのが分かった。
ガーネくんとずっと一緒にいられるとは思わない。
小さなかわいいガーネくんは本来いるべき場所に戻ったら、わたしのことなど忘れてしまうだろう。
それでも、今日のことはわたしだけは覚えておこうと思っていた。
目を覚ましてから、わたくしは夢の中の感覚が抜けなくて困ってしまった。
こういうことが時々ある。
ガーネくんと暮らしていたセシルがわたくしで、夢の中にいるような気持になってしまうのだ。
顔を洗って身支度を整えて、わたくしは鏡の前に立った。
セシルとよく似た容貌だが、わたくしの目はセシルと違って紫色である。
わたくしはレイシー。
レイシー・ディアン。
鏡の中の自分に言い聞かせて、食堂に行ったのだが、アレクサンテリ陛下を見た瞬間、口をついて名前が出ていた。
「おはよう、ガーネくん」
「レイシー?」
「あ!? 失礼いたしました、アレクサンテリ陛下」
間違えてしまった。
真っ赤になって慌てて訂正するわたくしに、アレクサンテリ陛下が悪戯っぽく笑う。
「ガーネでも構わないのに。おはよう、お姉ちゃん」
「もう、言わないでください。夢を見たので感覚がおかしくなってしまったのです」
赤い顔を両手で隠すわたくしに、アレクサンテリ陛下が問いかけてくる。
「セシルの夢は頻繁に見るのかな?」
「夢を見ないで眠る日はありますが、夢を見て眠る日は大抵、セシルの夢を見ています」
「今日はどんな夢を見たのか教えてくれる?」
アレクサンテリ陛下に聞かれて、わたくしは説明した。
「ガーネくんと町に両親と買い物に行ったときの夢でした。セシルが布のお店に刺繍をした布や小物を売りに行っていたら、ガーネくんが拗ねてしまって」
「その日のことは覚えている。セシルはわたしのことを『弟』と紹介したのだ」
「お嫌でしたか?」
「わたしはセシルと結婚するつもりだったから、弟のように思われていると認めるのはショックだったな」
六歳だったがガーネくんだったアレクサンテリ陛下はあのときのことをはっきりと覚えているようだった。
十六歳の少女が六歳の男の子に結婚したいと言われて、いい返事をするわけがないのだが。
「今は逆だな」
「そうですね。アレクサンテリ陛下の方が十歳年上で、わたくしの方が年下ですね」
そのことに今気づいたわたくしが口にすると、アレクサンテリ陛下の表情が曇る。
「わたしは、『おじさん』だろうか?」
「そんなことはありません。アレクサンテリ陛下はお若いですよ」
「わたしと結婚するのは嫌ではない?」
「嫌ではないです。最初は驚いていましたが、今では結婚できることが嬉しいです」
夢の中でセシルは、ガーネくんが大きくなったころには自分はおばさんだと言っていた。それをアレクサンテリ陛下は気にしているのだろう。
アレクサンテリ陛下はわたくしよりも十歳年上だが、おじさんというわけではなく、若く凛々しい格好いい男性だ。顔立ちも美しくてまばゆいほどで、とてもおじさんなどと呼べない。
そのことを考えながらアレクサンテリ陛下の顔を見ていると、アレクサンテリ陛下がそれに気付いてにっこりと笑う。色素が薄いので目元が朱鷺色に染まるのでそれもとても美しい。
「アレクサンテリ陛下はとてもお美しいです。『おじさん』なんかじゃないです」
「セシルもわたしと同じ年になっても、『おばさん』になどならなかったのに。まぁ、今はレイシーがそばにいてくれるから、構わないか」
セシルのことを話すとき、アレクサンテリ陛下は懐かしさと共に苦しいような表情をする。目の前で死んでしまったセシルのことをずっと想っているのだろう。
わたくしはセシルの記憶を持っているとはいえ、セシルではない。死んでしまったセシルの分だけ空いてしまったアレクサンテリの胸の中を、生涯埋めることはできないのだろう。それでもアレクサンテリ陛下に寄り添って一緒に生きることはできる。
「ずっとおそばにいます」
皇后になることを決めたのだ。
わたくしはアレクサンテリ陛下の隣に生涯立ち続ける。
その覚悟を決めたのだ。
わたくしはアレクサンテリ陛下の唯一の妻になるのだ。
「アレクサンテリ陛下のお嫁さんになってあげますね」
「嬉しいよ、レイシー」
夢のガーネくんの言葉を借りて言えば、アレクサンテリ陛下が嬉しそうに微笑んだ。
279
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる